キューブ粉ミルクの革新
2024-12-19 14:11:24

2023年リニューアル!キューブ粉ミルクの製法革新についての講演

明治の新しいキューブタイプ粉ミルク



株式会社明治は、国内外での需要拡大を背景に、2023年にキューブタイプの粉ミルク「明治ほほえみ らくらくキューブ」と「明治ステップ らくらくキューブ」をリニューアルしました。この製品は、主に製剤機械技術を食品に応用した結果として生まれたものであり、最新の製法と形状が採用されています。

新しい製法の導入


今回のリニューアルは、従来の低速製造のキューブ製法から、高速製造が可能な新しい製法へと一新されたことが大きなポイントです。「多段圧縮法」と「過熱水蒸気硬化法」という二つの新技術が導入され、これにより短時間での高強度キューブの形成が実現しました。

1. 多段圧縮法の開発
従来は低速で圧縮成形を行う必要があり、時間がかかっていました。この新技術により、圧縮速度を途中で調整することが可能になり、短時間で高強度なキューブを形成することができるようになりました。

2. 過熱水蒸気硬化法の開発
口腔内崩壊錠の技術を応用したこの製法では、加湿乾燥法を採用することで高速硬化処理が可能です。これにより、添加物を使用せずに溶解性と強度を両立した製品が生まれました。

新形状への進化


キューブの形状も見直されました。新たに開発されたキューブ溶解性評価技術や疲労破壊試験を用いて、溶解性と強度を維持しつつ、袋から取り出しやすい形状に改良することができました。この新しい形状は、利便性を高めるために特に配慮がなされています。

研究成果の活用


これらの新製法と形状の開発は、キューブタイпの粉ミルクだけでなく、製造装置全般の効率向上にも寄与しています。従来はキューブ製造専用に設計された装置が多く、運用面での課題がありましたが、市販の製剤機械に新製法を組み込むことで、メンテナンス性も改善されています。結果として、製薬産業との協力による技術開発も期待されています。

使いやすさを追求


「明治ほほえみ らくらくキューブ」と「明治ステップ らくらくキューブ」は、計量の手間がなく、誰でも簡単に調乳できるため、日常使いが広がっています。顧客の期待に応え、溶けやすさと取り出しやすさを両立する形状改良が施されたことで、さらなる利便性向上を図ることができました。これにより、世界中の子育て世代にとって、より便利で使いやすい製品を提供することが目指されています。

まとめ


明治が発表した新しいキューブタイプの粉ミルクは、製法の革新と形状改良により、製品の効率や使用感が大幅に向上しました。これにより、家庭での利用がさらに進み、将来的には国際市場でも広く受け入れられることを期待されていることでしょう。製剤機械技術学会第34回大会における講演は、これらの研究成果の重要性を広く伝える機会となりました。


画像1

会社情報

会社名
meiji
住所
電話番号

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。