フエゴインターナショナルと日本郵便が協力、食品ロス削減と持続可能社会の実現へ
食品ロス削減に向けた新たな連携
2022年2月、千葉県の長生郡に拠点を置くフエゴインターナショナル株式会社が、地域活性化を担う日本郵便株式会社と連携することを発表しました。この連携は、食品ロスの削減と持続可能な社会の実現を目指すもので、両社がそれぞれの強みを活用して取り組むことになりました。
フエゴインターナショナルは、食用コオロギの養殖に特化した企業で、IoT技術を駆使した養殖工場を睦沢町に設立しました。この工場では、年間10トンのコオロギを生産する計画が立てられています。また、食品残渣を活用した飼料作りを行うことで、年間約40トンの食品ロスを削減し、地域に貢献することを目指しています。コオロギは、環境負荷が低く、栄養価の高い代替たんぱく質として注目されており、持続可能な食品生産の可能性を広げる存在です。
一方の日本郵便は、地域の特産品を生かした試みを進めています。具体的には、睦沢町で栽培されたサツマイモを利用した「ほしいも」の生産を行っており、地域の農家との協力によって、豊かな自然を活かした製品作りが行われています。ほしいもは、道の駅「むつざわつどいの郷」や郵便局の窓口で販売されているほか、ふるさと納税の返礼品として全国に届けられています。
新たな覚書に基づいて、フエゴインターナショナルは「ほしいも」の生産過程で発生する食品残渣を活用し、これをコオロギの飼料として再利用します。この飼料を用いて養殖されたコオロギは、両社の協力をPRする商品として市場に提供される予定です。この取り組みは、食品ロスの削減だけでなく、地域の経済活動を促進し、持続可能な社会の形成にも寄与するものです。
フエゴインターナショナルの取り組み
同社は2021年2月に設立され、昆虫代替たんぱく質を利用した新たな社会の構築を目指しています。房総半島の自然環境を生かし、大学と連携しながら高品質なコオロギの生産を行っています。社会課題である食品ロスの削減に実際に取り組むことで、地域や環境への貢献を実現すると共に、持続可能な未来を築くことを目指しています。
まとめ
フエゴインターナショナルと日本郵便の新たな連携は、食品ロスの削減と地域特産品の生産を通じて、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となるでしょう。両社の取り組みが、地域経済や環境問題に貢献し、多くの人々に愛されるブランドへと成長することが期待されます。
会社情報
- 会社名
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フエゴインターナショナル株式会社
- 住所
- 千葉県長生郡睦沢町小滝577
- 電話番号
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0475-44-7107