出前館とNew Relic
2022-09-30 13:00:01

出前館がNew Relicを導入しデリバリーサービスの効率を向上させる

出前館は日本最大級のデリバリーサービスであり、850万人以上の利用者を抱えています。この拡大の背景には、外食チェーンとの連携だけでなく、コンビニエンスストアとの提携による日用品や食品の即時配達も含まれています。2020年にはLINEグループとの資本業務提携を結び、2021年からはZホールディングスグループの一員としてさらなる成長を目指しています。

コロナ禍でデリバリーサービスへの需要が高まる中、出前館は2022年第2四半期に流通取引総額610億円を記録し、前年同期比で152%の成長を達成しました。アクティブユーザーも前年同期比147%増加し、853万人に達しています。このような成長を支えるために、出前館はバックエンドシステムやユーザー、配送パートナーが使用するスマホアプリなど、多くのプロダクトを相互に連携させてサービスを提供しています。

出前館のシステムはハイブリッド環境で運用されており、オンプレミスとクラウドサービス(AWSなど)が組み合わさっています。これにより、さまざまなアプリケーションプロセスを可視化することで、トラブルシューティングを迅速に行い、安定したサービスを提供することを目指しています。そのために、新たにオブザーバビリティプラットフォームであるNew Relicを導入することになりました。

現在、出前館では150名以上のエンジニアがNew Relicを利用して、アプリケーションの品質向上や問題解決の迅速化に取り組んでいます。特にマイクロサービスアーキテクチャを採用した新しいコンテナアプリケーションの構築が進められ、サービス間連携の可視化にNew Relicの分散トレーシングが活用されています。今後は、サービスレベル指標(SLI)とサービスレベル目標(SLO)の策定を進めることで、ソフトウェア開発チームのパフォーマンス評価にもNew Relicを取り入れる計画です。

出前館のプロダクト本部 インフラ部 インフラグループの岡田将氏は、「ハイブリッドクラウド環境でのアプリケーションプロセスを可視化し、トラブルシューティングの迅速化とサービス安定提供に役立てる目的は達成されつつある」と語る。また、New RelicのAPMによるパフォーマンスボトルネックの発見やエラーログの分析を通じた詳細な原因調査が、新しい成果をもたらしているとのこと。

New Relic側では、代表取締役社長の小西真一朗氏が「出前館様のシステム運用に貢献できることを大変光栄に思っている」と述べ、モダンなアプリケーションの運用に対するNew Relicの期待が示されています。

出前館のNew Relicの導入事例は、デジタルビジネスにおける可観測性の重要性を強調しており、出前館は今後も進化を続けていくでしょう。また、New Relicは企業がデジタル変革を行うための強力なツールであり、全世界で15,400社以上が導入しています。

このように、出前館はNew Relicの導入を通じて、顧客体験を最優先にしたサービスの質の向上を目指しており、今後の展開が注目されます。

会社情報

会社名
New Relic株式会社
住所
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー18階
電話番号
03-4577-9065

関連リンク

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