ウズベキスタンでのマイクロファイナンス拡大、五常がRenesansに出資

五常・アンド・カンパニーがウズベキスタンのマイクロファイナンス市場に進出

五常・アンド・カンパニー（以下「五常」）は、ウズベキスタンを拠点に活動するJSC Renesans mikromoliya tashkiloti（以下「Renesans」）の株式の一部を取得したことを発表しました。これにより、五常はウズベキスタンにおける展開を加速させ、特に農村部の女性起業家や中小企業に対する支援の強化を目指します。

Renesansの概要とサービス

Renesansは2007年に設立され、その以来、ウズベキスタンの農村地域においてマイクロファイナンスサービスを提供しています。彼らは特に、女性起業家や中小零細事業者、自営業者に対して手頃でアクセス可能な金融サービスを提供することに注力しています。2025年3月までに、同社は全国21の支店を通じて14,000人以上の顧客にサービスを届け、営業貸付金は約24億円に達する見込みです。これは、Renesansが地域経済の活性化に与える影響の大きさを物語っています。

パートナーシップの意義

五常の出資は、単なる資金的支援に留まらず、Renesansのミッションにも合致しています。五常のCEO、慎泰俊氏は、「我々の資金がRenesansの成長を促進し、地方の中小零細事業者のウェルビーイングを向上させることを期待しています」と述べています。このような共通のビジョンが、両社の強固な関係を築く要因となっています。

Renesansの監査役会長、Turdikulov Jamshidbek Salimovich氏は、「五常を株主として迎えられることを非常に嬉しく思います。これはRenesansの18年の歴史における新たな節目であり、両社のミッションが重なるからこそ実現した協力関係です」とコメントしています。彼は、五常のマイクロファイナンス分野における豊富な経験がRenesansの成長を助けると確信しています。

今後の展望

五常の執行役CIO、Sanjay Gandhi氏は、今回の出資がウズベキスタンのマイクロファイナンス市場において大きなインパクトをもたらす可能性があることを強調しました。「ウズベキスタンのマイクロファイナンス機関への初の出資として、Renesansとのパートナーシップを結べたことを嬉しく思います。今後もサービスの提供範囲を広げていきたい」と述べています。

加えて、五常が2025年1月に「B Corp™」認証を取得したことは、社会的・環境的なパフォーマンス向上に向けた取り組みの一環であり、この新たなパートナーシップがどのようにその目標に寄与するかが見ものです。