日本の河川の水質は改善傾向!17河川が「水質が最も良好な河川」に認定
国土交通省が毎年7月の河川愛護月間に発表している全国一級河川の水質調査結果によると、令和5年度は全国17河川が「水質が最も良好な河川」に認定されました。
「水質が最も良好な河川」の認定基準は、対象となる全国160河川の各調査地点のBOD(生物化学的酸素要求量)年間平均値とBOD75%値が、いずれも環境省が定める報告下限値である0.5mg/Lを下回る河川です。
特に、後志利別川(北海道)、熊野川(和歌山県)、小鴨川(鳥取県)、四万十川(高知県)など、10年以上連続で「水質が最も良好な河川」に選ばれている河川もあります。
水質改善の取り組みが実を結ぶ
過去10年間でBOD値が大幅に改善された地点の上位には、淀川水系猪名川の利倉地点がランクインしています。
これは、水質改善に向けた様々な取り組み、例えば、下水道の整備や工場排水規制の強化、河川清掃活動などが実を結んだ結果と言えるでしょう。
環境基準を満たす河川は96%に
令和5年度は、全国一級河川の96%にあたる857地点が環境基準を満たしました。これは、日本の河川の水質が着実に改善されていることを示す指標と言えるでしょう。
水質改善の取り組みは今後も継続
今後も、水質改善に向けた取り組みを継続し、より多くの河川が「水質が最も良好な河川」に認定されることを期待したいです。
水質改善の取り組みについて詳しく知りたい方は
国土交通省のウェブサイトで、令和5年度全国一級河川の水質現況の概要パンフレットやより詳しい水質データが公開されています。
国土交通省ウェブサイト
水質改善に向けた取り組みを私たちも応援しよう
河川は、私たちの生活にとって欠かせないものです。美しい水環境を守るために、一人ひとりができることを考えて行動していきましょう。
例えば、ごみはきちんと分別して捨てたり、水を使うときは節水を心がけたり、河川清掃に参加したりするなど、様々な方法があります。
私たち一人ひとりの意識と行動によって、日本の河川の水質はさらに改善されていくでしょう。