CAR T細胞の新拠点
2025-10-06 13:05:28
ギリアドとKite、CAR T細胞製品の拠点を国内に設立し患者支援強化へ
ギリアドとKite、新たな拠点で患者支援強化へ
ギリアド・サイエンシズ株式会社とKite Pharma, Inc.は、CAR T細胞治療製品をより効果的に提供するため、日本国内に新たに拠点を設立したと発表しました。この拠点は、CAR T細胞療法を受ける患者さんに対する治療の提供を迅速かつ安定的に行うための重要なステップです。
CAR T細胞療法の重要性
CAR T細胞療法は、血液がんの治療において画期的な方法とされており、患者自身の免疫細胞を用いてがん細胞を攻撃します。具体的には、患者から採取したT細胞を改変してがん細胞を標的にするよう仕向け、再度患者に戻すという工程を踏みます。この療法は、特に重篤な状態の患者にとって、希望の光とも言える治療法です。
2023年6月以降、ギリアドがイエスカルタの製造販売承認を引き継いで以来、全国の認定治療施設数が劇的に増加しました。これにより、CAR T細胞療法を受けることができる患者数が大幅に増加し、今後ますますその需要が高まることが予想されます。
新たな拠点の役割と期待
新設の拠点「ギリアド・サイエンシズ株式会社羽田デポ」は、東京都内に位置し、2025年9月に承認される予定です。これにより、製品は効率的に適切なタイミングで治療施設へ供給されるようになります。ギリアドの代表取締役社長、ケネット・ブライスティングは、「CAR T細胞療法は当社のがん治療における重要な柱であり、治療が患者にとって最適なタイミングで提供されることが不可欠だ」と語っています。
Kiteのシニア・バイス・プレジデント、ローラ・アルキストも「新たな拠点開設は、全国の患者にタイムリーかつ持続可能にカーT細胞製品を届けるというKiteの強い意志の表れです」と述べています。
イエスカルタの詳細
「イエスカルタ」は、CD19を標的としたCAR T細胞療法であり、がん細胞を認識して破壊する能力を持っています。この治療は、再発または難治性の非ホジキンリンパ腫、特に大細胞型B細胞リンパ腫の治療に使用され、2018年には希少疾病用再生医療等製品に指定されました。そして2021年、2022年には追加適応の承認も取得しています。これにより、多くの患者がこの革新的な治療を受けられる可能性が広がりました。
まとめ
ギリアドとKiteの新たな拠点の設立は、CAR T細胞製品の供給体制を強化し、今後ますます増加する治療のニーズに応えるためのキーポイントです。患者さんが必要とする治療を、より効率的に、より安定的に提供することで、未来のがん治療の可能性が広がることを期待しています。
会社情報
- 会社名
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ギリアド・サイエンシズ
- 住所
- 電話番号
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