バーチャルISSの提供
2025-02-18 10:50:13

東北大学・宇宙研究が新たな飛躍「バーチャルISS」の無償提供

スペースデータが東北大学にバーチャルISSを提供



株式会社スペースデータは、東北大学工学部の航空宇宙工学専攻に対し、国際宇宙ステーションを再現した「バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)」を無償で提供しました。この取り組みは、宇宙環境下におけるロボットの設計や制御技術の研究を支援することを目的としています。

バーチャルISSの活用



g定義されている「バーチャル国際宇宙ステーション」は、通常、ゲームや教育の現場での利用が主でした。しかし、今回は研究目的に特化した活用法が模索されていきます。吉田和哉教授の研究室では、宇宙環境でのロボット開発における新たな地平を開くことが期待されています。

高精度なシミュレーション環境



吉田研究室は、宇宙ステーション内で動作するロボットの設計と制御に関する研究を行っており、バーチャルISSの3Dモデルを利用して、宇宙船内を移動するためのロボットのシミュレーションと機械学習を計画しています。この高精度なシミュレーション環境が、研究の加速にどのように寄与するのか注目されています。

宇宙の民主化への貢献



このプロジェクトは、「宇宙の民主化」に向かって大きな一歩を踏み出すものです。限られた専門家だけがアクセスできた宇宙環境のシミュレーションを、より多くの学生や研究者が使用できるようにします。これにより、宇宙領域への参入のハードルが下がり、より多くの研究が活性化することが見込まれています。

吉田研究室の研究テーマ



この新たな取り組みに基づき、吉田研究室が計画している主な研究テーマは以下です:

  • - 宇宙ステーション船内移動ロボットのシステム設計
リサーチチームでは、宇宙ステーション内部でのロボット運用に向けた自律移動技術の開発に注力しています。グラフ理論を基にした経路計画アルゴリズムにより、微小重力環境下でも効果的に作業を行えるよう目指します。

  • - 無重力環境下での制御技術
急斜面や様々なシナリオで活動するロボットの安定性を高める制御手法の開発も進めています。この新しい技術により、無重力環境でも安全に活動できるロボットの実現が視野に入ります。

技術と教育の融合



スペースデータの代表である佐藤航陽氏は、「バーチャルISS」を通じて教育・研究機関との連携を深め、新たな技術革新を促進するプラットフォーム構築を目指す取り組みであると述べています。このシミュレーターは、JAXAの宇宙ロボット「Int-Ball2」のモデルを使用し、リアルな環境設定やソフトウェアインターフェースが組み込まれています。

おわりに



東北大学の吉田研究室は、このシミュレーション技術を駆使し、宇宙ロボットの開発を加速させることを目指しています。新たに獲得した知見を広く発表し、宇宙分野の発展に寄与する姿勢を強調しています。スペースデータの「バーチャル国際宇宙ステーション」が、宇宙産業に与える影響は今後さらに増大していくことでしょう。これからの宇宙研究の新たな動きに、注目が集まります。


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会社情報

会社名
株式会社スペースデータ
住所
東京都渋谷区道玄坂2-11-1JMF渋谷ビル03 5F
電話番号

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