鳴門市ドイツ館企画展のご案内
徳島県鳴門市に位置するドイツ館では、特別な企画展が行われています。この展示は、戦後に神戸で生涯を終えたドイツ人捕虜に焦点を当てたもので、彼らの人生やその後の関係性を目の当たりにすることができます。
展示の背景
第二次世界大戦中、板東俘虜収容所に収容されていたドイツ人捕虜の中には、戦後も日本に残留した方々がいます。彼らは神戸で新たな生活を始め、地域に溶け込んでいきました。この企画展では、神戸市外国人墓地に埋葬された元捕虜の方々や、戦中に神戸で活動していたドイツ人商人たちの人生を紹介し、歴史的なつながりを明らかにします。
展示内容
展示では、様々な史料や写真を通じて、ドイツ人捕虜と日本の人々との交流の記録が紹介されています。彼らの生活や文化、戦後の歩みを知ることで、私たちの歴史に対する理解が深まることを目指しています。また、この展示では、これまで記録に残っていなかった板東俘虜収容所の元捕虜に関する新たな発見も行われました。特に、神戸・再度山に埋葬されている元捕虜たちの存在が確認されたことは、貴重な情報です。
観覧情報
本企画展は、2023年4月15日から6月11日まで開催予定です。開館時間は午前9時30分から午後5時までで、入館は午後4時30分まで可能です。ただし、毎月第4月曜日は休館日となります。場所は鳴門市ドイツ館の2階企画展示室で、観覧料は大人400円、小中学生100円で、常設展と共通です。
未来につながる歴史の継承
長谷川担当者は、この企画展がドイツ人捕虜の文化と物語を多角的に紹介するものであり、見学者が戦争を通じた人々の「交流」と「共生」の意義を理解できる機会になることを願っています。これまでの歴史を振り返るだけでなく、未来に向けての教訓として、ぜひ多くの方に訪れ、彼らの歴史を感じ取ってもらいたいと述べています。
お問い合わせ
詳細についてのお問い合わせは、鳴門市ドイツ館(電話:088-679-9110)までご連絡ください。多くの方々のご来館をお待ちしております。