震災からの再挑戦:コヤマ菓子店が新たな一歩を踏み出す
宮城県気仙沼市に拠点を置く『株式会社コヤマ菓子店』が、2025年にJR仙台駅直結の商業施設エスパル仙台に新店舗「うみねっこー屋」をオープンすることが決定しました。この歴史ある菓子店は明治19年(1887年)に創業し、震災を経ても、地域を支え続ける存在として発展してきました。新店舗は、先行オープンとして2025年9月5日に開店し、10月1日にはグランドオープンを迎えます。
復興のシンボルとなる店舗の構想
気仙沼市での経営が長年の夢と壮大なビジョンへと繋がっています。2011年の東日本大震災によって店舗は壊滅的な被害を受けましたが、多くの支援に支えられ、2019年に再建を果たしました。今回のエスパル仙台への出店は、2034年に予想される灯台型観光店舗「うみねっこーランド」設立に向けた重要なステップと位置づけています。そして、この新たな店舗は気仙沼の魅力を全国に発信するための架け橋を目指しています。
伝統と新しさの融合
コヤマ菓子店は、地域の特産物を生かしたユニークなお菓子を多数提供しています。代表商品である「はまぐりもなかくっきー」は、メレンゲクッキーを使用した新感覚のスイーツとして多くのファンを魅了しています。新店舗ではこの他にも、塩あんくっきーや季節限定商品など、魅力が詰まった商品ラインナップが登場する予定です。
マスコット「うみねっこー」が表現する地域愛
新店舗の名前の由来になっているマスコットキャラクター「うみねっこー」は、気仙沼のシンボルでもあるウミネコをモチーフにしたものです。そのユニークなデザインはSNSでも人気を集め、広く愛されています。この「うみねっこー」が新店舗の顔となって、訪れるお客様を温かく迎える役割を果たします。
仙台駅直結の魅力と今後の展望
エスパル仙台に進出することは、コヤマ菓子店にとって多くの意味を持つ挑戦です。仙台駅や仙台空港へのアクセスの良さは、今後の集客アップにつながる重要なポイントです。また、多様な人流が背景にあるこの地での展開によって、シェア拡大やブランド力向上が期待されます。
コヤマ菓子店からのメッセージ
五代目店主の小山裕隆氏は、「灯台のように地域を照らし、いざなう、そんなお菓子屋を目指しています」との思いを語ります。震災の痛みを乗り越え、地域に根ざした事業者としての責任を果たしつつ、世界中に気仙沼のファンを魅了する企業を目指しています。
新たな店舗のオープンは、気仙沼の魅力を再発見し、地域の未来を切り拓くための希望の光となることが期待されています。さらに、これを機に気仙沼を訪れる観光客が増えることを願って、さまざまな取り組みが進められています。
開店イベントと地域とのつながり
新店舗のオープンに先駆け、2025年8月22日にはファンミーティングが仙台で開催されます。参加者には新店舗に関する情報や、特製のお菓子を楽しむ機会が与えられる予定です。これにより、地域に根付いた交流が築かれることを目指しています。
今後もコヤマ菓子店は地域とのつながりを大切にしながら、さらなる成長に努めていくことが期待されます。