森の恵みレシピ
2023-09-01 14:46:31

安部智穂が紡ぐ「森の恵みレシピ」で四季の食を楽しむ

安部智穂が提案する四季のレシピ



岩手県の早池峰山麓に位置するタイマグラ集落。ここで暮らす安部智穂さんが、この度新たに料理本『森の恵みレシピ 春・夏・秋・冬』を刊行しました。森の豊かな恵みを活かした料理をテーマに、安部さんの食への情熱が詰まった一冊です。食いしん坊であり、料理研究にも熱心な彼女のレシピは、保存食、展開料理、スイーツを含む90品以上が紹介されています。

この本は、作家・エッセイストの平松洋子氏によって「森との対話を皿に上に描き出す」と評価されています。食の消費に偏りがちな現代において、安部さんのレシピは大切なことに気づかせてくれるものです。

自然の恵みを活かした台所仕事


安部さんが本書で提案するレシピは、春・夏・秋・冬それぞれの季節に応じたもの。たとえば春には、雪が溶ける頃に顔を出す山菜の中でも、特に摘みたてのわらびを使った料理が多数紹介されています。苦味の少ない絶品トロトロのわらび丼は、心温まる一皿。余ったわらびは塩漬けにして、野菜が少ない冬に味わうことができる工夫も贅沢です。

夏の旺盛な収穫


夏になると、貴重な晴れ間を活かした畑仕事や森仕事が待っています。安部さんは、野菜や成長した植物を活かして、短い夏を満喫します。彼女は自らの手で育てた食材を用いた料理を、感謝と共に作り上げていきます。畑から収穫した新鮮な素材を取り入れた料理は、家族と共に楽しい時間を過ごすことにつながり、心豊かな暮らしを実現します。

秋の感謝祭


秋には、森からの恵みがひと際豊かです。サクサクと鳴る木の葉の下で、自然からの贈り物に感謝しながら料理を楽しむ季節。濃厚なきのこを使ったおこわや、保存食作りが提案されています。これらの料理は、秋の豊富な素材と味わいを心ゆくまで堪能できるものです。自然の恵みに感謝を捧げる、そんな心を込めた料理が詰まっています。

冬のシンプルライフ


そして冬、厳しい寒さの中で迎えることになる時期です。智穂さんは、たとえ寒さが厳しくとも小さな火を絶やさず、心地良い温かさを感じることからシンプルに暮らします。冬は渇水の時期とも言われ、大切な水の恵みを感じながら、日々の生活を見つめ直すことが求められます。

書籍情報とイベント


安部智穂さんの『森の恵みレシピ 春・夏・秋・冬』は、税込1,870円で販売中。A5判、全144ページの内容になっており、季節ごとの食材を活かしたレシピが展開されます。さらに、2023年9月21日には自由学園明日館で著者による出版記念講演会も開催されます。興味のある方はぜひ参加して、ーヶ月を通じての自然との対話を感じてください。

森の恵みをかみしめながら、四季折々の食を楽しむことができる本書。忙しい日常の生活の中で、再び自然とのつながりを思い出す手助けとなるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社婦人之友社
住所
東京都豊島区西池袋2-20-16
電話番号
03-3971-0101

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