医師の半数以上が勤務先のネットクチコミを確認!9割が「事実と異なる内容」を含むと回答
医療人材総合サービスを提供する株式会社エムステージが、運営する医師向け転職・アルバイト求人サイト『Dr.転職なび』『Dr.アルなび』に登録する医師430名を対象に「クチコミ」に関するアンケート調査を実施しました。
調査では、医師の半数以上が勤務先のインターネット上のクチコミを確認した経験があり、その約9割が「事実と異なる内容が含まれている」と回答しました。さらに、5人に1人の医師がネット上の情報によって困った経験を持つことが明らかになりました。
勤務先のクチコミに関する調査結果
1. 半数以上が勤務先のクチコミを確認
医師の58.1%が、勤務先に関するインターネット上のクチコミを確認した経験があると回答しました。これは、医師の半数以上が、勤務先の評判や情報を確認するためにネット上のクチコミを参照していることを示しています。
2. 約9割が「事実と異なる内容」を含むと回答
クチコミに含まれる事実と異なる内容の程度について、最も多かった回答は「半分程度」(48.0%)で、「3分の1程度」(38.0%)が続きました。全体の約9割が、勤務先のクチコミに事実と異なる内容が含まれていると認識していることがわかりました。
3. 「ネット上の情報で困った」経験を持つ医師は5人に1人
クチコミをはじめとするインターネット上の情報で困った経験について、「ある」と回答した医師は19.8%でした。これは、5人に1人の医師が、ネット上の情報によって何らかのトラブルや困りごとを経験していることを意味します。
4. 「事実無根の嫌がらせ」も一定数存在
困ったクチコミの内容として、最も多かったのは「医師の対応や接遇」(45件)で、次いで「診療内容」(42件)、「事実無根の嫌がらせ」(25件)が挙げられました。中には、患者の主観的な意見や感情に基づく誹謗中傷や、事実無根の書き込みによる嫌がらせといったケースも含まれていると考えられます。
転職活動時の情報収集に関する調査結果
5. 転職先の検討に約6割がクチコミ影響
転職先やアルバイト先を検討する際に、インターネット上のクチコミが「大いに影響する」と回答した医師は9.8%、「ある程度影響する」と回答した医師は50.5%で、合わせて約6割がクチコミを参考にしていることがわかりました。
6. 半数以上が入社後にクチコミとのギャップを感じる
転職先やアルバイト先の検討にクチコミが影響すると回答した医師の半数以上が、入職後にクチコミとのギャップを感じた経験があると回答しました。これは、ネット上の情報と実際の職場環境との間に、大きな乖離があることを示唆しています。
7. ギャップ回避「エージェント活用が役立つ」と87.9%が回答
入社後のギャップやトラブルを回避するためにエージェントを活用することについて、「ある程度は役立つ」と回答した医師は63.7%、「大いに役立つ」と回答した医師は24.2%で、合わせて87.9%がエージェントの活用が役立つと感じていることがわかりました。
まとめ:医師のネットクチコミへの意識と課題
今回のアンケート調査では、医師の多くが勤務先のネットクチコミを確認しており、その多くが事実と異なる内容を含むことを認識していることが明らかになりました。また、ネット上の情報によって困った経験を持つ医師も少なくないことがわかりました。
医師は、患者の期待に応え、信頼関係を築くために、常に高い倫理観と責任感を持って医療行為を行っています。しかし、ネット上のクチコミによって、医師の評判が大きく左右される可能性もあり、医療現場における課題として認識されています。
エムステージは、今回の調査結果を踏まえ、医師のキャリア支援、医療機関の採用支援、事業場向けの産業保健サービスの提供を通じて、持続可能な医療の未来創造に貢献していくとしています。