持続可能な教育を目指す新たな試み
2025年1月25日、東京都で開催されたセミナーでは、株式会社NIJINの教員研修プラットフォーム『授業てらす』が、「個別最適×協働的」というテーマで、東京学芸大学附属小金井小学校の加固先生をお招きしました。このセミナーでは、子どもたちの「主体的、対話的で深い学び」を実現するための算数授業が取り上げられ、多くの参加者が新たな教育の在り方を見つめ直しました。
加固先生による講演内容
加固先生は、算数教育を通じて求められるスキルについて語り、現代社会における学びがどれほど重要であるかを強調しました。特に、知識をインプットするだけでなく、それを活用する力が必要とされるようになっていることに触れ、子供たちが失敗を恐れず挑戦し続ける環境を整えることが教育者の役割であると述べました。
実践事例としての算数の授業
例として五年生の算数授業を挙げ、具体的には面積の学習が紹介されました。加固先生は、L字型の面積を求める方法を全員で学んだ後、子供たちが個別に平行四辺形や三角形、台形の面積を求める活動を行います。このプロセスでは、全員が数学的な思考を養い、自立した問題解決能力を育むことが求められます。
教員の役割の再認識
加固先生は、教師の役割についても言及し、知識を伝えるだけでなく、子どもたちが自ら発見し創造する力を育てる必要性を説きました。一斉授業と個別学習を融合させ、子供が主体的に学び続ける環境を作り出すことが不可欠であると強調されました。特に算数の授業が公式を教えるだけのもので終わってしまっている危険性を指摘し、実践的な学びの重要性を訴えました。
個別学習でのサポート
個別学習が進む中で、特に困難を抱える子供へは手厚いサポートが必要です。加固先生は、つまずいた際の適切な指導が子供の理解を深める助けになること、教師が数学的視点を示す役割を果たすことの重要性を再確認しました。また、多様な授業スタイルを取り入れることで、学びを深める可能性が開かれると述べました。
参加者の反応
セミナーでは、多くの参加者が自身の教育現場に役立つ気づきを得られたことを語っています。「個別最適学び」の重要性を理解し、未来を担う子どもたちにとって必要なスキルを身に付けるための授業がどのようなものであるかのヒントを得たと話す声が多く聞かれました。
まとめ
加固先生の講演を通じて、算数授業における「個別最適な学び」の重要性や教師の役割について、多くの具体例が示され、参加者は教育現場での新たな取り組みについて考える機会を得ました。持続可能な社会を作っていくために、子供たちを育てる先に何が求められるのか。未来の教育を見据え、NIJINとしての今後の展開にも期待が寄せられています。
授業てらす公式サイト で、より多くの情報が得られるので興味のある方はぜひご覧ください。