株式会社ホロックス、初回の増資を実施
株式会社ホロックスは、法人向けXRサービスを開発している企業で、初の第三者割当増資を行い、総額1200万円の資金調達を成功させました。この資金は主に研究開発(R&D)、マーケティング活動、および内部体制の強化に利用される予定です。
会社概要とサービス内容
ホロックスは、2019年に東京都渋谷区で設立され、法人向けのXR(拡張現実)サービスを展開しています。主な製品には、遠隔地の人物をリアルに投影する『Holo-X Vセールス』と、広告コンテンツを空間に映し出す『Holo-X Vサイネージ』があります。
Holo-X Vセールス
このサービスは、リアプロジェクション技術を用いて、遠隔地にいる専門家を等身大で窓口やカウンターに投影します。これにより、ユーザーは特定のスキルを持つ人材に直面し、より高品質な顧客体験を提供しつつ、時間や場所に縛られない形で接客業務が実現されます。
Holo-X Vサイネージ
続いて、Holo-X Vサイネージは、企業の広告コンテンツを空間に投影し、視覚的にインタラクティブな体験を提供します。これにより、コンバージョン率(CVR)の向上やブランドロイヤリティを強化する役割を果たしています。
今後の展望
このXR市場は今後も拡大が見込まれており、ホロックスはこの成長を見据えて積極的な顧客開拓やプロダクト強化に取り組む方針です。特に外部のノウハウを取り入れた研究開発や、自社および外部の営業能力を活用したビジネス展開によって、売上の拡大を目指します。
代表取締役CEOの鷲尾圭登氏は、「バーチャル時代における現実体験を再定義する」というミッションのもと、時代のニーズに合わせたサービス提供が重要だと強調しています。さらに、COOの三好宏明氏も「企業が顧客と良好なコミュニケーションを取るためにXRは不可欠なツールだ」と述べ、この領域での環境整備を進めていく考えを示しています。
投資家のコメント
今回の増資には、東証上場のベンチャーキャピタルが参加しており、彼らからも期待の声が寄せられています。
- - East Venturesの福海道登氏は「ホロックスの技術力に期待しており、コロナ禍での新しい店舗体験に貢献してくれると感じている」と話しています。
- - Skyland Venturesの吉田将人氏は、特に鷲尾氏の情熱に共感し、今後の活躍を楽しみにしているとコメント。
- - iFundの加藤匠馬氏も、企業とホロックスの成功を願っており、この増資が事業拡大に寄与することを期待しています。
まとめ
現在のVR市場は急成長を遂げており、ホロックスもその中で存在感を示す企業となることを目指しています。ユーザー中心の取り組みを重視し、今後も進化し続けるホロックスの動向から目が離せません。