高齢者の生活をより便利で快適にするため、ワタミ株式会社と株式会社ローソンは、ワタミの宅食を利用する高齢者向けに“ご用聞きサービス”の実証実験を開始しました。
このサービスは、ワタミの宅食の配達スタッフが、日替わり弁当や惣菜の配達時にローソン商品の注文を受け、次回の配達時に一緒に届けるというものです。
対象エリアは埼玉県越谷市で、約700名のワタミの宅食利用者が対象となります。注文できる商品は、2Lのペットボトル飲料、菓子、調味料、日用品など約50品で、重たいものや生活必需品を中心に選定されています。
注文方法は、配達スタッフがカタログと一緒に申し込み用紙を配布し、注文を受けます。その後、ワタミの宅食営業所で注文を集約し、ローソン店舗に注文が伝えられます。ローソン店舗から商品が納品されると、ワタミの宅食営業所スタッフが商品を受け取り、再び配達スタッフが利用者に商品をお届けします。料金は、ワタミの宅食代金とあわせて利用者に請求されます。
ワタミとローソンは、2024年4月から、東京都と埼玉県の一部エリアにおいて、ローソンの商品配送車両の非稼働時間を活用して、「ワタミの宅食」商品を製造工場から営業所まで配送する協業を開始しています。今回の実証実験は、この協業をさらに深める取り組みとなります。
ワタミの宅食は、健康に配慮した日替わり弁当や惣菜を全国の高齢者にお届けしています。配達スタッフは、地域に住む“まごころスタッフ”が担当しており、お客様とのふれあいやコミュニケーションを大切にして、毎日決まった時間帯に「手渡し」で配達を行っています。
一方、ローソンは、リアル店舗に加え、デリバリーや移動販売など、様々な方法で商品販売を行っています。デリバリーサービスでは、Uber Eats、出前館、menu、woltなどのプラットフォームを導入し、全国で展開しています。また、移動販売では、高齢者施設や事業所など、買い物が困難な地域を中心に展開しています。
ワタミとローソンは、それぞれの強みを活かし、高齢者にとってより便利な生活環境を提供することを目指しています。今回の実証実験が成功すれば、高齢者の生活をさらに豊かにする新しいサービスとして、全国展開される可能性も期待されています。