新しいAI制御技術の幕開け
株式会社エイシングが、2025年4月に開催される「第9回 AI・人工知能EXPO【春】」で、ワクワクするような新技術を発表します。同社は、東京都港区を拠点とする制御AIのリーディングカンパニーであり、今回は半導体企業と手を組み、「小さく始めるAI」というコンセプトでパビリオンを展開します。
パビリオン「小さく始めるAI」
パビリオンでは、MCU(マイクロコントローラー)を基にしたAIの可能性を広く紹介します。このアプローチは、高性能なPCやプロセッサを必要とせず、より手軽にAIを利用できる点が魅力です。エイシングはこの機会を活かし、MCUベースのAIを活用した新たなビジネスチャンスの創出を目指します。
AIによる蛇行制御デモ
デモの一つは、省メモリのエッジAIソフトウェアを活用した蛇行制御です。この技術は、モーター制御や油圧制御など、さまざまな生産機器に適用可能です。「AI-PID」技術を用いることで、制御指令値の補正を実現し、特にFA(ファクトリーオートメーション)業界における生産機器の効率向上に寄与します。
特に、ウェブ搬送における蛇行制御では、従来の手法では外乱による位置ずれが問題とされていました。しかし、このAI技術を導入することで、位置のずれを改善し、材料の無駄を削減することが期待されます。デモでは、回転するベルトを使用した蛇行制御装置が実演され、従来のPID制御を基に、AIの追加によりさらなる精度アップが図られます。
ベルトコンベアの異常検知デモ
また、株式会社アイ・エル・シーと共同開発したベルトコンベアの異常検知デモも行います。このデモでは、マイコンに搭載した異常検知向けAIアルゴリズム「AiirMSAT®」が活用され、ベルトに取り付けた振動センサーから得た情報をもとに異常を検出します。さらに、Connected PLCとの連携を通じて、検知結果を即座にシグナルタワーで伝え、PLCに異常通知を行います。これにより、現有機器へのAI技術の適用が可能となるでしょう。
おわりに
エイシングが示す新たなAI技術は、制御分野において革命的な可能性を秘めています。これらのデモは、今後の製造業や自動化技術の発展に影響を与えるだけでなく、企業の生産性向上にも大きく貢献することが期待されます。興味を持たれた方は、是非「AI・人工知能EXPO【春】」に足を運んで、最前線のテクノロジーを直接体験してみてください。詳細は、公式サイトおよび出展社サイトで確認できます。