タカヤが新たに発表したフライングプローブテスタの特徴と魅力
タカヤ株式会社は、岡山県に本社を構える企業で、電子機器関連の技術革新に取り組んでいます。同社が発表した新しいフライングプローブテスタ「APT-2400F/APT-2600FDシリーズ」は、業界最高水準のプロービング精度を誇り、高密度実装基板の検査にも対応可能です。この装置は、急速に進化する電子回路基板製造業界のニーズに応えるために開発され、さまざまな特長を持っています。
新モデルの特長
1. 高度な検査精度
APT-2400F/APT-2600FDシリーズは、最新の検査技術を搭載しており、微細な部品の配置や接続状態を高精度にチェックします。これにより、わずかな不良や潜在的なリスクを見逃さず、製品の品質を大幅に向上させることができます。
2. ユーザーフレンドリーなデザイン
このシリーズのユニークな点は、誰でも簡単に操作できるインターフェースです。特に労働力不足が深刻化している現在、オペレーターの負担を軽減しつつ高精度な検査を実現しています。
3. 先進的なモーターシステム
新開発のモーターシステムを採用しており、全領域でのコンタクト精度が向上しました。基板への接触時に動作速度をゼロにする新しい制御システムにより、基板や部品へのダメージを最小限に抑えます。
4. 液体レンズ付きCMOSカラーカメラ
従来機比70%の解像度向上を実現した液体レンズ付きカラーカメラを搭載。これにより、被写体深度が300%向上し、OCR(文字認識)機能にも対応しています。新開発の「3Dリアルマップ機能」により、プローブコンタクト位置が立体表示され、直感的な操作を実現します。
5. リモートカメラ機能
遠隔地からリアルタイムで作業の状況を確認できるリモートカメラ機能を搭載し、トラブル時には自動で状況をキャプチャします。これにより、問題発生時の原因追跡や解析が容易になり、運用効率の向上が期待できます。
6. 自動クリーナー機能
業界初の検査プローブの自動クリーナーを搭載。この革新的な機能により、手動で行っていたクリーニング作業を自動化することで作業効率が向上し、ユーザーの負担を軽くします。
7. 温度センサー
新たに搭載された温度センサーでは、室温や基板の温度をリアルタイムで監視し、測定データに反映可能です。これにより、不良解析や原因究明に役立つ情報を提供します。
8. 拡張機能と柔軟性
すべてのモデルにインライン機能があり、さまざまな拡張機能に対応しています。JTAGバウンダリスキャンを含むデジタル検査との連携や、他の製造ラインとの通信がスムーズに行えます。
展示会出展情報
「APT-2600FD-A」は、2025年1月に東京ビッグサイトで開催される『第39回 ネプコン ジャパン -エレクトロニクス 開発・実装展-』に国内初出展されます。この展示会では、新モデルの特長や実力を直に体験できる貴重な機会です。
タカヤ株式会社は、この新しいフライングプローブテスタを通じて、検査精度、効率、使いやすさを兼ね備えた製品をさらに進化させ、エレクトロニクス業界をリードしていくことでしょう。
タカヤの技術革新は、品質管理の新しいスタンダードを築く一助となることが期待されています。今後の展開に注目が集まります。