空手女子銀メダリスト清水希容が語る、SDGsと新たな人生の道
東京オリンピックで空手女子「形」部門の銀メダリストである清水希容さんが、現役引退後も「空手道」を極める姿勢を貫いています。その彼女が出演するBS-TBSの番組「Style2030」において、SDGs(持続可能な開発目標)に向けた未来のビジョンを語ります。このトーク番組は、2030年を見据えて私たちがどのように考え方や生活を変えていくべきかを探求する内容となっています。
引退後の新たな挑戦
清水さんが現役を引退したのは2023年5月のこと。彼女は9歳から空手を始め、その道を極めるために努力を重ねてきました。試合では世界選手権2連覇や全日本選手権7連覇を成し遂げ、東京オリンピックでは見事に銀メダルを獲得。そんな素晴らしい成績を収めた彼女が、なぜ引退を選んだのか、その理由は「時間をかけて技術を磨くこと」にあります。彼女は「何かをするには時間がかかる」とし、できない時はやり続けることが大切だと語ります。また、周囲から「才能がない」と言われたこともありましたが、彼女の努力は言葉では表せないほどのものでした。
彼女はこれからの空手に対して「まだ理想の形に到達していない。引退後はその理想を超えるために努力する」との意気込みを見せています。
ジェンダー問題に対する提言
清水さんは空手を通じて、現代社会におけるジェンダーの問題についても深く考えています。彼女の言葉によれば、空手は男女にとって大変魅力的な競技であり、スタイルの違いを生かすことができる競技性が強調されています。ところが、30歳を過ぎると出産や競技の継続をどう選択するかが課題となりがちです。この問題は彼女らアスリートにとって重大なものであり、彼女たち自身がこのテーマに対する理解を深め、声を上げることの重要性を感じているといいます。
メディアでは「ママアスリート」という表現が一般的に使われていますが、「パパアスリート」という概念はあまり見受けられません。清水さんは、出産後の女性アスリートの復帰が当たり前になり、そんな言葉が消え去ることを願っています。家族や生活の中で、男女問わず、さまざまなバックグラウンドを持つアスリートたちにとって、両立できる環境が整備される必要があると彼女は提言します。
清水希容さんの今後への展望
収録を終えた清水さんは、SDGsが自分自身にどのように関係しているのかを考えるチャンスを得られたと語ります。特に健康や福祉といったテーマは、より身近なものとして感じられるようになったと話しています。彼女は、女性アスリートが抱える課題をSDGsの観点から考え、今後の社会貢献活動に活かしていく意欲を示しています。
清水希容さんの空手に対する情熱と、SDGsへの真摯な取り組みは、これからの社会においても多くの人々に影響を与えることでしょう。彼女の新たな旅路に、これからも注目が集まります。
番組情報
清水希容さんが特別ゲストとして登場する番組「Style2030」は、毎月第3日曜日の午前10時から放送されています。詳しい異星はBS-TBSの公式ページにて確認できます。清水さんの言葉を通じて、私たちもSDGsというテーマについて考え直す良い機会かもしれません。