能登町のオンライン文化体験
2021-02-07 15:36:00

能登町で「無形文化遺産」農耕儀礼「あえのこと」をオンラインで体験

能登町がユネスコ無形文化遺産登録の農耕儀礼「あえのこと」をライブ配信



令和3年2月9日(火)、奥能登の農村地域で行われる古くからの農耕儀礼「あえのこと」。今年は新型コロナウイルスの影響で、一般の見学者を制限しています。しかし、能登町の魅力をより多くの人に届けるため、今年はオンラインでのライブ配信を行うことになりました。

「あえのこと」とは


「今回ライブ配信される『あえのこと』は、奥能登の農村に古くから継承されている儀式です。この儀礼は、田の神様を家に招き入れ、心を込めておもてなしをする伝統行事となっています。言葉の意味は『あえ=もてなし』『こと=祭り』。家族で一年の農作業の労をねぎらいます。

この儀礼は、昭和51年に国の重要無形民俗文化財に指定され、平成21年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。毎年、12月に田の神様を迎え、厳しい冬を家族で過ごし、翌春には田んぼに送り出します。

ライブ配信の内容


午前の部:Instagramライブ配信


能登町の柳田植物公園内にある合鹿庵で、午前11時から行われる「『あえのこと』の儀式」をInstagramライブを通じて配信します。囲炉裏の火や木の風呂など、昔ながらの生活スタイルを感じる貴重な時間です。

午後の部:Zoomでの体験会


午後2時30分からは、能登町山口集落から「『あえのこと神事オンライン体験会』」をZoomで配信します。この運営は、地域の若者と東京大学の学生が協力して行います。地域住民と意見交換の時間もあり、実際の文化に触れながらの貴重な交流が期待されます。

また、## 東京大学の取り組み
このイベントは、東京大学のフィールドスタディ型政策協働プログラムの一環として開催されます。このプログラムでは、学生が地域の課題を理解するために現地に入る活動が行われており、現在はオンライン形式で地域交流を促進しています。

能登の未来を見据えた活動


能登町は人口減少の危機に直面しており、地域の文化や生活を次の世代につなげる取り組みが必須です。第2期能登町創生総合戦略を通じて、「若者が集い能登の暮らしを受け継ぐまち」を目指しています。

今年のリモートイベントを通じて、みんなが能登の豊かな文化を再認識し、継承していくきっかけとなることを願っています。

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石川県鳳珠郡能登町字宇出津ト字50番地1
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