巧妙化するフィッシング詐欺に注意!官民連携で対策強化
近年、増加の一途を辿るフィッシング詐欺。その巧妙な手口は、多くの被害者を出し、社会問題となっています。2023年にはクレジットカード不正利用被害額が過去最悪を記録、その約9割がフィッシングによるものという深刻な状況です。
このような状況を受け、日本クレジットカード協会(JCCA)を筆頭に、警察庁、消費者庁、経済産業省など官民11団体が連携し、大規模なフィッシング啓発キャンペーンを2024年11月18日より開始しました。
キャンペーンの目的と取り組み
本キャンペーンの目的は、国民一人ひとりがフィッシング詐欺の手口を理解し、被害に遭わないよう意識を高めることにあります。具体的には、以下の3点を重点的に啓発しています。
1.
フィッシング詐欺への注意喚起:巧妙化する手口を分かりやすく説明し、注意を促します。
2.
安易な情報入力の回避:メールやSMSのリンク先を安易にクリックしたり、カード番号を入力したりしないよう呼びかけます。
3.
被害発生時の対応:万が一、フィッシングサイトで情報を入力してしまった場合は、速やかにカード会社に連絡するよう促します。
多様なメディアを活用した啓発活動
キャンペーンでは、幅広い層に情報を届けるため、様々なメディアを活用しています。
WEB広告:YouTubeやTVerなどの動画広告に加え、GoogleやAmazonなどのウェブサイト上にもバナー広告を掲載。
交通広告:JR東日本、JR西日本の主要駅を中心にデジタルサイネージや電車内広告などを展開し、日常生活の中で自然と目に触れる機会を増やしています。
イベント開催:埼玉県警察と連携し、JR大宮駅で防犯キャンペーンを実施。直接国民と触れ合う機会を設けました。
省庁・団体ウェブサイト・SNS:各省庁・団体のウェブサイトや公式SNSでも情報発信を行い、統一的なメッセージを発信しています。
将来に向けた取り組み
今回のキャンペーンは、短期的な啓発にとどまりません。将来的には、学生に対する金融トラブルに関する教育機会の創出も検討されており、より長期的な視点での対策強化が期待されます。
具体的な対策と国民への呼びかけ
フィッシング詐欺は、巧妙な偽装によって本物と見分けがつきにくいため、常に警戒が必要です。不審なメールやSMSを受け取った場合は、以下の点に注意しましょう。
リンク先を確認する:URLをよく確認し、怪しい点がないかチェックしましょう。
記載内容を確認する:文面に不自然な点や誤字脱字がないか確認しましょう。
* 不安を感じたら、すぐにカード会社に連絡する:少しでも不安を感じたら、カード会社に連絡し、状況を説明しましょう。
本キャンペーンは、国民一人ひとりの安全を守るための重要な取り組みです。この機会に、フィッシング詐欺に対する知識を深め、被害に遭わないよう注意しましょう。