金沢市にある高尾台中学校では、2025年3月11日(火)に特別な科学実験教室が開催されます。この教室は、金沢工業大学の応用バイオ学科と応用化学科の学生たちによって運営されます。特に、今回のプロジェクトのリーダーである応用バイオ学科2年の糸野伸さんたちが中心となり、郷土の偉人である高峰譲吉博士の業績を学ぶ内容となっています。
高峰譲吉博士と発酵産業
高峰譲吉博士は、日本の発酵産業の基礎を築いた偉大な人物です。彼は、麦のふすまを利用してアミラーゼという酵素を抽出し、消化酵素「タカジアスターゼ」を開発しました。この成果は、食材の生産や消費に革命をもたらしました。今回の実験教室では、麹菌が生成する酵素について学び、その実験を通して高峰博士の偉業を体感することができます。
実験内容
科学実験教室では、参加する中学生たちが実際に麹菌から出現する酵素の実験に挑戦します。まずは、定性実験として、麹菌からデンプンを分解する酵素が生成されているかを確認します。この段階では、酵素の働きを視覚的に体験することができます。次に、定量実験ではグルコース試験紙を使って、生成されたグルコースの量を測定します。これにより、酵素の力を実際に目で見ることができるのです。
スケジュール
- - 場所: 高尾台中学校
- - 日時: 2025年3月11日(火)午前
- 9:35 ~ 10:25 (2クラス)
- 10:35 ~ 11:25 (2クラス)
- 11:35 ~ 12:25 (1クラス)
未来の研究者を目指して
この科学実験教室は、単なる学びの場ではありません。参加者たちに科学の楽しさを伝え、未来の研究者や技術者といった若き才能を育むことを目的としています。高峰譲吉博士の影響を受けながら、実験を通じて生徒たちが自らの興味を深め、科学の世界に対する好奇心を抱くきっかけになることを期待しています。
このように、金沢工業大学の学生たちが主催する科学実験教室は、地域の学校と連携しながら、未来の科学者を育てる重要な役割を果たしています。参加者たちがこの経験を通じて何を感じ、どのように成長していくのか、大変楽しみです。地域の発展や教育の重要性をより深く理解してもらえることを願っています。