新サービス「位相余裕度測定サービス」の登場
近年、FPGAやCPUといったデジタルICを用いた設計が進む中で、電源信号の安定性が求められています。特に、高速負荷応答に対応するDC/DCコンバータの搭載が必須となり、設計は一層難易度が上がっています。このような状況下で、アルティマは新たなサービス「位相余裕度測定サービス」を開始しました。
電源トラブルを未然に防ぐ重要な一歩
設計段階では、電源ICやモジュールのメーカー推奨回路に基づいて、高速負荷応答性を強化していくことが一般的です。しかし、時には周辺定数の変更や基板レイアウトが原因で、位相余裕度が低下し、DC/DCコンバータの出力が不安定になることがあります。このような状況は、試作段階では問題がないと思われた製品でも、量産時に電源の発振や故障を引き起こす原因となります。
多くのケースでは、オシロスコープによる評価までは行われるものの、周波数特性分析器を用いた詳細な評価は行われていないため、問題を見逃してしまうことがあります。
これを受けて、アルティマは「電源の不安定動作を未然に防ぎ、お客様の品質向上に寄与する」という理念のもと、位相余裕度の特性確認を行う新サービスを立ち上げることにしました。
サービス内容の詳細
このサービスでは、顧客の基板を預かり、エヌエフ回路ブロック社製の周波数特性分析器を使用して、電源回路の位相余裕度を測定します。その結果をもとに、ボード線図レポートを通じて評価結果を提供します。
- - 料金:1回路につき 100,000円(税込)
- - 納品物:ボード線図
利用することのメリット
このサービスにより、量産開始時の電源周辺の問題を事前に特定することができます。また、FPGAの広帯域I/Oに必要な電源応答性を確保することで、製品の品質向上を実現します。さらに、高額な特殊測定器を購入する必要がなくなるため、コスト削減にも寄与します。
サービス対象のお客様
このサービスは、特に以下のようなお客様に向けて提供されています:
- - 電源または周辺部品で問題を抱えている方
- - FPGA等で広帯域伝送を実現したい方
- - より高品質な電源周辺回路を求めている方
アルティマについて
アルティマは1991年に設立され、日本市場において半導体などの高性能製品を提供する技術商社の一員です。特に、米国アルテラ社のCPLD/FPGA製品の販売を行い、技術サポートやトータルサポートを通じて、様々なアプリケーション向けに最適なソリューションを提供しています。詳細は
こちらからご確認いただけます。
お問い合わせについて
サービスに関する詳細は、アルティマ第2統括部技術部までお問い合わせください。
- - 電話:045-476-2195
- - お問合せフォーム:こちら
1回の適正評価で、製品の安定性を凌ぎ、製造での問題を未然に防ぎましょう。アルティマの新サービスをぜひご活用ください。