体操経験者に見る滑り止めの使用実態とその課題とは
体操といえば、技術や精神力が求められるスポーツですが、手の滑りは怪我のリスクを高める要因となります。そのため、体操選手たちは滑り止めを利用しています。特に、株式会社MEMOCOと渡辺製作所が実施した「体操における滑り止めに関する意識調査」によると、体操経験者の約8割がチョークなどの滑り止めを使用していることが分かりました。
調査の概要
この意識調査は2024年4月24日から5月23日の間に行われ、105名の体操経験者(男性40人、女性65人)が参加しました。年代分布では、30代が39%、40代が31%を占め、女性が多くの割合を占めています。また、経験年数は3年未満が最も多く、体操に対する熱意が感じられます。
滑り止めの種類
調査では、普段使用している滑り止めの種類についても問いました。その結果、78%が粉チョーク(タンマ)を使用しており、特に一般的な選択肢として認知されています。一方、使用していないという回答も15%ありました。液体系チョークを使う人は約7%でした。滑り止めを使用する理由としては、44%が「グリップ力が増すから」と回答しており、手汗による滑りに対する悩みは共通であることが伺えます。
滑り止めの満足度
ただし、滑り止めの使用感に対する満足度は様々です。調査によると、「大変満足」と答えた人は約27%で、73%は何らかの不満を抱えているという結果となりました。理由を見てみると、「グリップ力は上がるが違和感がある(30代男性)」や「手荒れがひどい(50代女性)」といった意見が多く見受けられます。
また、「効果にムラがある」といった意見も多く、実際に滑り止めを使用する場面での体験が影響しているようです。手汗をしっかりと抑える効果を期待している一方で、その効果が持続しないという課題が浮き彫りになりました。
まとめ
今回の調査を通じて、体操経験者の大多数が滑り止めを使用していることがわかりましたが、その一方で手荒れや効果のムラに関する課題を抱えていることも明らかとなりました。体操は器具からの落下など危険が伴うため、滑り止めの効果が高いことは非常に重要ですが、同時に使用感が良く、手に優しい製品の開発が求められています。今後、より快適に使用できる滑り止めが生まれることを期待したいですね。