廃棄物処理業者が選ぶ再生可能エネルギー
再生可能エネルギーの導入は多くの事業者にとって新たな挑戦となっていますが、特に廃棄物処理業界ではさまざまな要因が絡むため、その決断は容易ではありません。今回は、環境経営に取り組む株式会社エンタープライズ山要がどのようにして太陽光発電の導入を実現したのか、その背景やメリットについて深掘りしていきます。
環境経営への取り組みの始まり
エンタープライズ山要は、一般廃棄物および産業廃棄物の収集・運搬を行っている企業で、近畿一円において幅広く事業を展開しています。2011年、産業廃棄物の優良事業者認定制度が開始されたことで、同社はエコアクション21の認証を取得しました。これが、同社が環境への意識を高めるきっかけとなりました。
共同購入との出会い
過去には費用面などの理由から再生可能エネルギーの導入を断念していたエンタープライズ山要。しかし、近年環境への取り組みがより重視される中で、再度導入へ向けた前向きな検討が始まりました。その際に目をつけたのが「共同購入」の仕組みです。この制度は、大阪府と株式会社エナーバンクが協力して提供しています。共同購入により、専門家のサポートを受けられることから、選定の際の不安を解消できると感じたとのことです。
導入の決め手
企業は導入を決定する際、採算性だけでなく、事業の継続性や防災への対応も考慮に入れる必要があります。エンタープライズ山要では、トラックが多いことから脱炭素化の進め方が容易ではないとしつつも、太陽光による電力供給がビジネスにプラスになると判断しました。「停電時の備えや地域貢献という観点で『意味のある設備』として導入を決めた」と社長は語ります。
実際の体験
共同購入に参加してみて、企業は非常に心強いと感じているようです。自社だけではどの業者を選べばよいのか分からなかったところ、共同購入の制度を通じて選定のサポートやスケールメリットについての説明があり、大いに助けられたとのこと。この仕組みによって、導入を検討している他の事業者にも多大な支援があることがわかります。
今後の期待
今後について、エンタープライズ山要は太陽光発電だけでなく、フィルム型太陽光などの新技術や脱炭素に関連するさまざまな技術が紹介されることを期待しています。また、設備の更新や廃棄に関するフォローが長期間にわたって行われることも望んでいます。これにより、企業の価値が向上し、環境への取り組みに対しても多くの情報が得られると考えています。
最後に
エンタープライズ山要の社長は、「再エネ導入を検討する企業にとって、電気代の上昇や地政学的リスクがある中で、再エネ設備を持つことは強みになる」と語ります。導入後には発電量の可視化ができ、今後の省エネや環境経営のための大きな一歩となることでしょう。
今後も、再生可能エネルギーの可能性を追求し、地域に貢献する活動を続けることが期待されます。