三谷産業が取り組む新たな業務効率化
近年、建設業界では熟練技術者の不足が深刻な問題とされています。特に現場における検査業務は非常に重要でありながら、熟練者の経験に大きく依存しています。そのため、現場の負担は増し、業務は非効率的な状況が続いています。三谷産業株式会社(本社:石川県金沢市)は、株式会社クアンドとの協業で、建設現場の検査業務を支援するアプリ「SynQ Inspection Platform」の実証実験に参画しました。
建設業界の課題と検査業務の重要性
建設業界において、検査業務は設備の完成度を確認するために欠かせない重要なステップです。しかし、熟練技術者が長時間にわたり現場で確認作業を行い、検査を終了させる必要があるため、多くの労力と時間がかかりがちです。そのため、現場のスタッフや関係者への負荷も大きく、非効率な体制が業務全体の効率を低下させています。さらに、検査記録の作成や是正指示のやり取りも煩雑さを加え、業務の円滑な進行を妨げています。
このような状況を改善するためには、検査業務の効率化が急務であり、業務改善はもちろんのこと、人材不足の解消や長時間労働の是正にもつながる重要な施策です。
「SynQ Inspection Platform」の実証実験
三谷産業は、空調設備工事を中心に多くのプロジェクトを手掛けています。これまでにもITの活用により、設計や施工管理の効率化に努めてきました。今般、約1,000戸の住宅を対象とした完成検査において、「SynQ Inspection Platform」を活用する実証実験を行うこととなりました。目的は、検査の精度を高め、作業にかかる時間を短縮することです。
アプリの特長
このアプリケーションにはいくつかの特長があります。
1.
経験則の言語化・可視化
経験豊富な技術者のノウハウを整理し、明確なチェックリストとして反映することで、現場での作業を効率化しています。
2.
簡単な判定操作
誰もが利用可能なスタイルを採用し、「OK」「NG」「判断不可」といった選択方式を取り入れています。
3.
データの一元化
アプリ内で全ての検査結果を集約し、情報の共有が円滑に行えるようにしています。
これにより、従来の検査プロセスが革新され、従来の時間より約3分の2と大幅に短縮できるようになりました。また、技術者の知識がデータとして整理され、技術の体系化が促進されているため、若手技術者でも高品質な検査が実施できる体制が整い、全体の業務効率と検査品質の向上に寄与しています。
未来への取り組み
三谷産業は、今後も効率化を目指した各種アプリの実証実験に積極的に参画し続ける意向です。デジタル技術を活用し、建設業界が抱える多くの課題の解決に向けた取り組みを推進していく所存です。新たな業務の改善を通じて、業務品質の向上と生産性の改善に寄与していくでしょう。