流山市の新モデルハウス：窓がないのに明るい秘密とは？

千葉県流山市に、株式会社スタジオ・チッタが新たに完成させた3階建てのモデルハウスが一般公開されました。この住まいは、狭小地でありながら、その設計によって驚くほど明るい空間を実現しています。このモデルハウスは、正面に窓が全くないという特異な特徴を持ち、その秘密に迫ります。

狭小地に明るさを実現する挑戦

今回のモデルハウスは、たったの79㎡の敷地に建てられています。しかし、限られた空間の中で、2SLDK（リビングダイニングキッチンと3つの部屋）と2台分の駐車スペースを 마련したことは、驚くべき成果です。また、流山市は子育て世帯に人気が高まっているエリアで、特に「流山おおたかの森」は住みたい街ランキングでも高評価を受けています。

この土地は商業エリアに接し、人通りも多くプライバシーが保ちにくい条件下にあります。そこでスタジオ・チッタは「プライバシーを守りながら光を取り込み、開放感を持たせる」という難題に挑戦しました。

逆転の発想による設計

このモデルハウスの最大の特徴は、正面に窓を設けないという逆転の発想にあります。光を上からや内側から循環させることで、外部からの視線をはばかりつつも明るい空間を実現しました。この考え方は、都市型住宅の新しいスタンダードを生む可能性を秘めています。

特に重視されたのが、南側に設置された「螺旋階段」です。この螺旋階段は、南からの光を家全体に分ける役割を果たします。階段の隙間から取り入れた光は、室内の明るさを確保しつつ、視線を遮る効果も持ち合わせているのです。

快適な住環境の実現

このモデルハウスは、特に4人家族が快適に暮らせるように設計されています。リビングスペースや個々の部屋の配置は工夫されており、家の中での動線が短く、スムーズに生活できるようになっています。狭いながらも、工夫を凝らした素材選びやデザインにより、広々とした印象を与えます。

周囲には高層建物が少ないため、3階に設置されたウッドデッキからの眺めは格別。晴れた日には、遠くの景色を見渡し、近くからは花火の音や夏の香りを楽しむことができます。このウッドデッキの存在は、住環境に大きな価値を与えています。

入社3年目の若手が挑んだ設計

モデルハウスの設計を担当したのは、入社3年目の富田さんと一級建築士の石井さんです。スタジオ・チッタでは、若手の成長を重視しており、経験豊富な先輩たちのサポートを受けながら挑戦しています。

「狭小地の設計は初めてでしたが、明るく開放的な家にするために何度も修正を重ねました。小さくとも心地よい住まいになったと感じています」と、デザインに携わった富田さんは語ります。

一方で、石井さんは、限られた76㎡の中でプライバシーを守る工夫に注力しつつ、全体的には開放感のある空間を設計したという。「このモデルハウスは、自由に生活空間を楽しめるための工夫がされています。ぜひ実際に体感してほしい」と彼は強調します。

来場者の反応

9月上旬のプレ公開では、訪れたお客様から好評を得ており、「こんなに明るいとは思わなかった」「広さに驚いた」といった反応が寄せられたといいます。来場者がその目で見て、感じることでしか分からない魅力が、ここにはあるのです。

完全自由設計のさらなる可能性

スタジオ・チッタは、特定のデザインスタイルに縛られず、各顧客の希望を反映した完全自由設計を提供しています。これにより、お客様一人一人の理想の住まいを形にすることができるのです。このモデルハウスはその理念を最も体現した一例であり、今後も面白い住まいの可能性を探求していきます。

モデルハウスへの見学は、土日祝日には予約なしで可能です。買い物ついでにぜひ足を運んでみてください。あなたも新しい住まいのスタイルを体験してみてはいかがでしょうか。