合同会社貴香が、熊本県産の国産い草を使用した「猫の爪とぎ用ミニ畳」を開発しました。このプロジェクトは、国内外でのい草の需要が減少している現状を打破するためのきっかけとなることを目指しています。2023年8月7日から、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて資金を募り、9月29日まで続けられる予定です。なぜこのプロジェクトが重要なのか、その背景を詳しく解説します。
熊本県は、日本一の国産い草の収穫量を誇り、特に畳表の生産に力を入れています。しかし、近年、日本の住環境が変化し、畳がある和室が徐々に減少していることから、国産い草の利用が少なくなりつつあります。多くの家庭で使用されている畳表は、実際には外国産のい草が主流となっており、熊本産のものはごくわずかしか市場には流通していない状況です。
この現状を受けて、貴香は畳の重要性を再認識し、伝統工芸である畳作りを未来へと繋げるために、「猫の爪とぎ用ミニ畳」を商品化することを決定しました。
このミニ畳は、熊本県宇城市の創業100年を誇る畳職人の技術をもとに、猫を飼う家庭に向けた特別な製品として開発されました。ペットの爪とぎに関して悩んでいる飼い主たちの声に耳を傾け、和室での畳が傷む問題や、賃貸マンションでの爪とぎ環境の難しさに応える形で生まれたのです。
ミニ畳は、手作業で丁寧に作られ、一つ一つのクオリティが高いだけでなく、猫が快適に使える設計となっています。具体的には、滑り止めがついており、フローリングに置いても安定した状態で猫が爪を研げるようになっています。さらに、い草の特性を生かし、夏は涼しく、冬は暖かい感触を提供。これにより、猫たちが快適に過ごせる環境を提供します。
また、畳表面が猫の爪に引っかかりやすいため、猫のストレスを軽減し、十分に爪を研ぐことが可能です。さらに、移動や収納も簡単なサイズ設計で、日常の手入れも楽な点がユーザーから高い評価を得ています。
実際に、試作品を猫に与えた結果も好評で、猫たちの満足度が確認されています。
クラウドファンディングでの支援が5000円以上の場合、先行予約品として商品が届く合意が得られています。このプロジェクトは、単に商品の販売を目指すだけでなく、国産い草の重要性を広め、持続可能なものづくりに貢献するための大きなステップとなります。
合同会社貴香は、「001日本の伝統工芸品を100年先の未来に繋ぎたい」というコンセプトのもと、2023年3月に設立されました。運営する通販サイト「NIHONT~にほんと~」を通じて、日本の優れた伝統工芸品の魅力を広めていく活動に取り組んでいます。
このミニ畳開発プロジェクトを通じて、畳を手軽に暮らしに取り入れられることを実現し、国産い草の価値を再認識してもらいたいと考えています。あなたも支援することで、日本の品質の高い伝統を未来へと繋げていく活動に参加しませんか?
公式サイトやSNSで最新情報をチェックし、プロジェクトに参加することをお勧めします。
プロジェクト情報