リハサクの未来
2019-04-25 08:00:05
理学療法の未来を切り拓く『リハサク』、シードラウンドで調達成功
理学療法の未来を切り拓く『リハサク』
近年、リハビリテーション業界において革新的なサービスが登場しています。その名も『リハサク』です。このアプリは、病院や接骨院でのリハビリ業務を効率化し、医療従事者と患者の双方を支援することを目的に開発されました。先日、アプリコットベンチャーズから数千万円の資金を調達した同社は、より多くの医療機関への展開を目指しています。
リハサクのサービス概要
リハサクの最大の特徴は、理学療法士や柔道整復師が簡単に運動指導できるプラットフォームを提供している点です。特にITに不慣れな医療従事者でも使いやすいインターフェースが設計されており、迅速に運動指導メニューを作成可能です。作成したメニューは患者のスマホやPCに直接送信することも、印刷して手渡すこともできます。これにより、理学療法士の負担を軽減し、質の高いサービスを提供することが期待されています。
さらに、患者も自身にカスタマイズされたリハビリ動画にいつでもアクセスできます。これにより、自宅や通勤中など、さまざまな場面でリハビリを継続しやすくなります。目標設定や達成状況を可視化する機能も備えており、患者自身が自発的にリハビリに取り組むことを促進します。手軽な操作性で医療リテラシーが低い方でも問題なく利用できることが強調されています。
リハサクの目指す姿
現在、日本の理学療法士は約16万人とされていますが、教育不足や業務負担の大きさからその地位は十分には認知されていません。また、病院側も理学療法士が足りておらず、業務の効率化が求められています。リハサクはこの課題を解決するために、まず理学療法士が患者に接する時間を増やすことを目指しています。
さらに、家庭でのリハビリ指導を強化することにも注力しています。多くの患者が病院での指導内容を理解できず、自宅で実践できていない現状がありますが、リハサクの導入により、患者が自己学習を通じてリハビリを行う環境が整います。これにより、理学療法士の役割を拡大し、患者の健康維持や治療効果を高めることが期待されています。
調達の背景と今後の展望
リハサクは、昨年の10月にβ版をリリースし、口コミや紹介を通じて約40の整形外科や接骨院で導入されています。調達した資金は、医療機関との共同研究やプロダクト改善に充てられ、より良い顧客サービスの拡充が進められます。理学療法士向けの教育サポートも計画されており、エビデンス構築に向けたデータ収集も行われる予定です。
株式会社リハサクの背景
代表取締役の近藤慎也氏は、理学療法士としての豊富な経験を活かし、患者をサポートする新しいモデルを提供することに情熱を傾けています。多様なバックグラウンドを持つスタッフが揃い、医療従事者と患者に価値を提供できる事業の展開を目指しています。
「リハサク」は、単なる業務支援サービスにとどまらず、少子高齢化時代の理学療法士の業務の効率化や地位向上にも貢献することが期待されています。
まとめ
『リハサク』は、リハビリ分野における新たな可能性を示すサービスです。医療従事者と患者の双方が今後どのようにこのシステムを活用し、より良いリハビリ環境が整備されていくかが注目されています。新しいリハビリの形を提供するリハサクに、今後も目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社リハサク
- 住所
- 東京都港区港南2丁目15−1品川インターシティ A棟 22階 spround内
- 電話番号
-
03-3527-3225