外国人研究者支援サービスの提供開始
近年、日本の大学や教育機関では外国人研究者や留学生の受け入れが進んでいます。特に東北大学は、2024年に「国際卓越研究大学」として認定され、多様な国籍や文化背景を持つ人材の支援体制が求められています。これを受けて、キューアンドエー株式会社とJTBが協力し、「外国人研究者等受入サポートセンター」のサービス提供を開始しました。2025年7月よりのサポート開始を予定しています。
この新たなサポートサービスは、外国人研究者や留学生が安心して日本で生活できる環境を整えることを目的にしています。具体的には、暮らしや研究に関する困りごとへの支援や、入国時のフォロー、各種手続きのサポートを行います。これにより、外国人研究者や留学生は言葉や生活面での不安を軽減し、研究や学業に専念できるようになります。
サポート体制の詳細
キューアンドエーグループは、以下のような体制で支援を行います。
1.
総合的なサポート
JTBが外国人研究者のニーズに応じたサポートを提供し、航空券の手配やスケジューリングを行います。そして、来日時にはキューアンドエーが同行支援を行い、スムーズな生活開始をサポートします。
2.
入国・帰国サポート
JTBが航空券手配から空港出迎えまで一貫して対応。VIP対応や急なスケジュール変更にも柔軟に応じます。
3.
多言語サポート
ランゲージワンが多言語コールセンターを提供し、生活に関する質問や医療機関への案内など、様々な問い合わせに対応します。「Qlick LinQ」というサービスを利用することで、手軽に多言語支援が受けられます。
4.
同行支援サービス
東洋ワークが専任スタッフを配置し、外国人研究者の手続きに同行します。特に言語の壁が大きい場面でのサポートを強化し、緊急時の対応も迅速に行います。
導入の意義
この新サービスがスタートすることで、外国人研究者や留学生の不安が軽減され、学習環境が向上することが期待されています。また、大学の職員の業務負担も軽減され、より多くの時間を学生の支援に充てることができるようになります。さらに、迅速な対応が可能なサポートセンターが実現され、多言語による支援が来日者に安心感をもたらすことでしょう。
これまでの外国人研究者や留学生支援の課題を解決するために、各社がそれぞれの専門性を活かし、力を合わせて実現するこのサポートサービス。これにより、憧れの日本での生活がより豊かで実りあるものとなることでしょう。日本に来る外国人研究者や留学生にとって、安心して研究し、学ぶ環境が提供されることを願っています。