ノーマイカーデー実証実験
2023-01-20 11:30:01

熊本県合志市・菊陽町でノーマイカーデー実証実験を実施!TSMC進出を見据えた交通網の未来を探る

熊本県合志市・菊陽町でノーマイカーデー実証実験を実施!TSMC進出を見据えた交通網の未来を探る



2023年1月27日、熊本県合志市と菊陽町に位置するセミコンテクノパークにおいて、「ノーマイカーデー実証実験」が実施されました。この実験は、熊本県が募集した令和4年度UXプロジェクト実証実験サポート事業に採択されたもので、自家用車通勤が中心となっている同工業団地の交通状況改善を目指しています。

実験の背景には、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本工場進出による、周辺道路への交通渋滞懸念があります。この実証実験を通して、公共交通機関の利用促進による渋滞緩和効果や、通勤者の利便性向上に向けた課題を明らかにすることが目的です。

実験当日の取り組み

実験当日、セミコンテクノパークでは大規模な公共交通網の拡充が行われました。

無料通勤バスの運行: 熊本市東区、光の森、合志、大津方面から、合計46便もの無料通勤バスが運行されました。パークアンドライドとして、パークドーム熊本駐車場(熊本市東区)とアンビ―熊本(合志市)が利用可能でした。
JR九州の増結: JR九州も朝の通勤時間帯に列車を増結し、通勤者の利便性向上に貢献しました。
セミコン通勤バスの増便: 通常21便のセミコン通勤バスは、30便に増便され、続行便も設定されました。

これらの施策により、普段自家用車通勤を利用している人々にとって、公共交通機関を利用する魅力的な選択肢が提示されました。

実験の目的と期待される効果

今回の実証実験は、以下の点を検証することを目指しています。

公共交通機関の利用促進: 自家用車に頼らない通勤手段としての公共交通の有効性、利便性の検証
交通渋滞の緩和: 公共交通利用の増加による周辺道路の交通渋滞への影響の検証
通勤者の満足度: 新しい通勤手段に対する通勤者の満足度、ニーズの把握

実験結果によって得られたデータは、TSMC進出後の交通対策立案に役立てられ、より快適で効率的な交通システムの構築に繋がるものと期待されています。

今後の展望

実験の結果は3月下旬に公表される予定です。その結果を踏まえ、より効果的な交通対策が検討され、セミコンテクノパーク、ひいては熊本県の地域社会全体の活性化に貢献することが期待されます。今回のノーマイカーデー実証実験は、単なる交通実験にとどまらず、地域社会の未来を担う重要な取り組みと言えるでしょう。

関係者一同、実験結果の分析と今後の対策に全力を注ぎ、持続可能な交通システムの構築を目指していきます。

会社情報

会社名
熊本都市バス株式会社
住所
熊本県熊本市中央区本山2丁目9番32号
電話番号
096-312-0588

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