暑熱対策をAIで実現する新サービス
株式会社チェンジホールディングスの子会社である株式会社チェンジは、2023年6月3日に暑熱対策に特化したAIカメラアプリ「カオカラ」を搭載したタブレットと専用アクセサリのレンタルサービスを開始しました。このサービスは、主に製造業の現場や教育機関、公共施設などに向けて、熱中症対策を強化することを目的としています。
サービス開始の背景
昨今、猛暑の頻発といった気候変動により、屋外での作業や空調環境の整っていない現場での熱中症リスクが大きな社会問題となっています。これに対し、2025年には厚生労働省が定めた「暑熱環境下での作業に関する措置」が義務化され、基準に従わない事業者には罰則が適用されることが決まっています。そのため、企業は従来の経験則に依存した判断から脱却し、定量的なリスク評価に基づく具体的な予防策を講じることが求められています。
レンタルサービスの内容
この新サービスでは、カオカラアプリをインストールしたタブレットと専用アクセサリを、必要な季節に合わせてレンタルで提供します。顧客企業は、申し込み後すぐに端末を利用開始でき、オフシーズンにはメンテナンスや保管を自社が行う必要がありません。これにより、導入企業の管理負担を大幅に軽減することが可能となります。
導入のメリット
1. リスクの「見える化」
カオカラは、顔の表情や肌の色の変化を分析することで熱中症リスクを数値化します。この機能によって、感覚ではなく客観的なデータに基づいてリスクを評価し、迅速かつ的確な現場対応を実現します。
2. シーズンごとの契約
レンタル形式で提供されるため、導入企業は利用するシーズンに合わせた契約のみで済み、オフシーズンには保管やメンテナンスをうける手間が省けます。
3. データの一元管理
複数拠点のデータを一元的に管理でき、管理者はリアルタイムで遠隔地の状況を把握できます。これにより、各拠点でのリスク傾向を可視化し、対策の効果を平準化することが可能となります。
今後の展開
チェンジは今後、このサービスを製造業にとどまらず、建設、教育、福祉、自治体など多様な現場に展開し、熱中症予防対策の標準化を目指すと発表しています。また、導入企業からのフィードバックを基に、さらなる製品やサービスの向上にも取り組む予定です。
会社について
株式会社チェンジ
「生産性をCHANGEする」を標榜する株式会社チェンジは、ビジネスの革新を追求し、組織を支えるITサポートを提供しています。詳細は公式サイトをご覧ください。
株式会社識学
組織の生産性向上を目的に、マネジメント理論「識学」を基にしたコンサルティングサービスを展開している株式会社識学も協力しています。詳細は公式サイトで確認できます。