JOeBテック、世界へ
2024-07-02 09:26:19

平均年齢21歳!沖縄発の電動モビリティ工場が世界に挑む!JOeBテックの挑戦

沖縄の地に生まれた、世界へ向かう夢



2022年4月、沖縄県うるま市に電動アシスト自転車をはじめとする電動モビリティを製造する新工場が誕生しました。その名も株式会社JOeBテック。設立当初、約70名の従業員のうち、99%が地元沖縄県出身者で、その90%が新卒という、まさに若者で溢れる活気に満ちた工場です。

JOeBテックが沖縄県に拠点を構えた背景には、地元の若手人材の豊富さがあります。沖縄県には工業高校が9校あり、ものづくりに興味を持つ若者は数多く存在する一方で、本格的な工業分野が他県と比べて少ないのが現状でした。そのため、地元で働くことを希望する若者は、本土への就職を余儀なくされるケースも少なくありませんでした。

JOeBテックは、地元に工場を設立することで、若者たちに地元でものづくりに取り組む場を提供し、同時に企業としても将来を担う人材を確保できるという、まさにwin-winの関係を実現しました。

しかし、平均年齢21歳という若手集団で、スムーズに工場が動き出すわけではありません。経験不足、技術力不足、そして、若い世代特有の課題も数多く存在しました。

経験ゼロからの挑戦



工場操業開始にあたり、JOeBテックはまず、従業員一人ひとりの得意分野を見極めることから始めました。工業高校出身者と普通高校出身者でグループ分けを行い、それぞれの得意分野を活かせるような部署に配属しました。

成形加工班では、プレス機やレーザーカット、マシニングセンタといった様々な機械の操作方法を学び、製品の形状や強度を追求しました。塗装班では、粉体塗装の技術を習得し、製品の耐久性と美観を両立させることを目指しました。組立班では、電動アシスト自転車の組み立てと分解を繰り返し、効率的な作業手順を確立しました。

経験豊富なベテラン社員が不足する中、JOeBテックはメーカーから技術指導を受けながら、社員全員で試行錯誤を繰り返しました。

グローバルな視点で未来を創造



JOeBテックの代表取締役である松原氏は、若い社員たちに「会社の門をくぐったら、ここは沖縄ではない。日本でもない。グローバル社会なんだ」と常に言い聞かせています。

JOeBテックで製造された電動アシスト自転車は、フランス、イギリス、ドイツ、アメリカなど、世界中の国々に輸出されます。社員一人ひとりが、自らの仕事が世界に貢献しているという意識を持ち、日々、精進しています。

失敗から学び、成長を続ける



2024年に入り、JOeBテックは量産体制に移行しました。入社当初は右も左も分からなかった若手社員たちも、今では工場の欠かせない戦力となっています。

日々、失敗を繰り返し、その都度、改善策を考案し、実行に移す。試行錯誤を繰り返す中で、彼らの技術力は飛躍的に向上しています。

JOeBテックの挑戦はまだ始まったばかりです。平均年齢21歳の若者たちが、世界を舞台に活躍する日もそう遠くありません。


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