高硬度鋼用微細超深穴加工ドリルの革新
株式会社MOLDINO(本社:東京都墨田区)は、高硬度鋼用の微細超深穴加工ドリル「エポックマイクロステップボーラーHエボリューション EMSBHE-ATH」に新たにサイズを追加し、2026年3月23日より発売することを発表しました。
新商品の背景
金型の製造コストを削減する手段の一つとして、熱処理後の鋼材を使用して“直彫り”での加工方法が注目されています。特に高硬度鋼の小径深穴加工は難易度が高く、一般的には細穴放電加工が行われますが、この方法には多くの課題が存在します。
一般的に、細穴放電は高アスペクト比の小径穴加工を可能にする一方、二次放電による加工品質の劣化や、頻繁な電極交換が必要なため、現場では常に機械に人がついていなければなりません。このニーズに応えるべく、MOLDINOは独自の切りくず排出機構を持ち、従来のドリル設計を覆す「エポックマイクロステップボーラーHEMSBH-ATH」を開発しました。この製品は、実際のユーザーからも高評価を得ています。
しかし、更なるニーズとして、60HRCクラスの焼入れ鋼での加工安定性向上や、金型の各ピン穴加工のサイズ拡大が求められていました。そこでMOLDINOは、これらの課題を解決するために新商品「エポックマイクロステップボーラーHエボリューション EMSBHE-ATH」を開発、2025年5月に発売しました。
新商品の特徴
今回発表された新サイズでは、下記のような特長があります:
- - 微細深穴加工専用設計:高硬度鋼に特化した設計が施されており、高精度な微細深穴加工が可能です。
- - 独自の切りくず排出機構:特殊な刃形と切りくず排出方法により、L/D=30の小径深穴にも対応。
- - バリの抑制と改善された穴精度:細穴放電よりもバリの発生を抑え、穴の精度や表面加工が向上しています。
- - 省人化と無人化の実現:金型の各種ピン穴あけが切削加工化されることで、プロセスの省人化が可能。
- - 高硬度鋼に対する安定性向上:表面処理の最適化により、高い硬度への対応力が改善されます。
- - 拡大した工具径ラインナップ:新たに追加された118サイズを含む、Φ0.1~2の工具径で後工程に柔軟に対応できます。
推奨加工用途
この新しいドリルの適用例として、注射針金型用ゲージピン穴をはじめとする高硬度鋼の小径高精度深穴加工が挙げられます。これにより、金型製作の効率が大幅に向上します。
価格と発売日
新しい製品の価格は、6,900円~12,410円(消費税別)、発売日が2026年3月23日となります。
さらなる詳細
製品についての詳細は、MOLDINOの公式サイトでご覧いただけます。
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MOLDINOは、これからも精密加工技術の革新に貢献し、業界の発展を目指していきます。