新自動審査システム
2021-11-10 12:00:04
三井住友ファイナンス、AI活用の新自動審査システムを導入
三井住友ファイナンス、AIによる新たな自動審査システムを導入
三井住友ファイナンス&リース株式会社(SMFL)は、AI技術を駆使した新しい自動審査システムを導入し、中小企業向けの金融サービスにおける与信判断の精度を高めることに成功しました。このシステムは、Experianの「PowerCurve Strategy Management」(PCSM)を基盤としており、迅速で高精度な与信プロセスを実現しています。
自動審査システムの背景と目的
SMFLが新しい自動審査システムを導入した背景には、顧客からのニーズの高まりと競争の激化があります。金融サービスのデジタル化が進む中、迅速な与信判断は不可欠となりました。これにより、SMFLは従来の手法を見直し、技術革新を取り入れることで、顧客満足度の向上を図っています。
新システムの特徴
新しいシステムの最大の特徴は、AI機能による与信判断の精度向上です。PCSMは、既存のロジスティック回帰分析モデルに代わり、高度な自動審査エンジンを搭載しており、従来の手法を超える予測精度を誇ります。これにより、リース料率の最適化やリスク・リターンのバランスを考慮したリース提供が可能となり、企業の生産性向上へとつながります。
導入のメリット
エクスペリアンジャパンのコロム・ケネリー代表は、PCSM導入によって得られる利点について以下の4点を挙げています。
1. 迅速性 - 迅速な与信戦略の修正・実装が可能。
2. フレキシビリティ - 統一されたGUI開発環境を利用し、属人化を避けた運用が可能。
3. マーケットテスト - 現行の与信戦略と新たな戦略を並行で試すことができ、最適な選択が容易。
4. モニタリング - 与信フローの「見える化」を実現し、内部統制の強化に寄与。
これらの利点により、SMFLはより効率的かつ効果的な与信判断を実現しました。
市場への影響と展望
PCSMの導入により、SMFLは基幹システムに依存しない開発が可能になるため、柔軟で高度なサービスの提供が期待されます。エクスペリアンは、自社のミッションがSMFLの理念に合致していることを強調し、今後も金融機関への自動化支援を続けていくと述べています。
また、エクスペリアンは国内外での展開を進め、44か国にわたる34,000件以上のケースでの成功事例を有しています。この強力なパートナーシップにより、SMFLは中小企業向け金融サービスの新たなスタンダードを築くことができるでしょう。
まとめ
三井住友ファイナンス&リースの新しい自動審査システムは、AIの導入を通じて与信判断の精度を大幅に向上させ、競争力のある資本市場において重要な役割を果たすことが期待されます。今後のサステイナブルな経済成長に寄与する新たなステップとなるでしょう。
会社情報
- 会社名
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エクスペリアンジャパン株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町大手町パークビル7階
- 電話番号
-
03-6262-7600