不動産証券化の実証実験
2019-10-28 15:00:39
ブロックチェーン活用の新たな国産不動産証券化の実証実験が始動
不動産証券化の新たな一歩、セキュリティトークンの実証実験開始
日本の金融市場において、セキュリティトークンが注目を集めています。特に、不動産証券化におけるその適用が期待されており、一般社団法人日本セキュリティトークン協会(JSTA)が実証実験を開始しました。このプロジェクトには、東京都品川区のフィンテックアセットマネジメント株式会社(FAM)、国際的なコンサルティングタームであるデロイトトーマツコンサルティング合同会社(DTC)、アドバイザリー業務を手掛けるクニエが参加しています。ここでは、プロジェクトの背景や目的、期待される成果について詳しく解説します。
セキュリティトークンとは?
セキュリティトークンとは、ブロックチェーン技術を使用して発行されるデジタルトークンの一種であり、証券性を有するものを指します。このトークンは、資産の所有権をデジタル化し、移転を容易にすることができます。不動産を含むさまざまな資産が対象となり、投資家にとってはより流動性の高い投資機会を提供することが可能になります。
不動産証券化とそのメリット
不動産証券化とは、物件を特定の資産として捉え、その利益を証券として販売する手法です。これにより、個別の不動産投資が簡素化され、多様な投資家が参加しやすくなります。また、セキュリティトークンの導入により、取引の透明性が高まるため、投資家保護が強化されると期待されています。さらに、ブロックチェーン技術を用いることで、取引が迅速かつ安全に進行することが可能です。
実証実験の目的と内容
今回の実証実験は、セキュリティトークンを不動産証券化事業に適用する有効性を検証することが主な目的です。具体的には、ビジネスモデル、技術的な要件、法規制などの観点からその実現可能性を探っています。プロジェクトは、2019年10月から2020年1月にかけて行われ、実証対象は国内の不動産です。
参加企業の役割
各企業は、それぞれの専門知識を生かしてプロジェクトに参加しています。FAMは不動産証券化に関するノウハウを提供し、DTCはシステム開発を担い、クニエはアドバイザリー業務を行います。JSTAはオブザーバーとしてプロジェクトに参加し、得られた知見を今後の市場形成に役立てることを目指しています。
期待される成果
この実証実験を通じて、セキュリティトークンを用いた不動産証券化の新たな資金調達手法が確立されることが期待されています。これにより、発行体はよりスムーズに資金調達が行えるとともに、投資家にとっても投資の選択肢が増えます。また、国内セキュリティトークン市場の形成にも寄与することが見込まれています。
まとめ
ブロックチェーン技術を駆使したセキュリティトークンの不動産証券化は、新たな投資手法の確立を目指しています。今回のプロジェクトが成功することで、国内の不動産マーケットがよりオープンで透明性の高いものになることが期待できるでしょう。セキュリティトークンがもたらす未来に大いに期待したいところです。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人日本セキュリティトークン協会
- 住所
- 東京都中央区日本橋茅場町1-8-1茅場町一丁目平和ビル8階BcH
- 電話番号
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