オリコが新たに提供する法人向けオンラインレンディング
株式会社オリエントコーポレーション(通称オリコ)は、AI(人工知能)技術を活用した新しいオンラインレンディングサービスを2025年10月7日より開始しました。この革新的なサービスは法人及び個人事業主に特化しており、マネーフォワードエックス株式会社との共同開発により実現しました。特に「AI与信審査モデル」を導入することで、より迅速で正確な与信審査が可能となります。
JCBとの業務提携
この新サービスは、株式会社ジェーシービー(JCB)が提供する資金管理・キャッシュフロー改善ポータル『Cashmap』を通じて実施されます。Cashmapは、ユーザーが複数の金融機関口座やクレジットカード情報を一元管理できるシステムであり、入出金の予定管理からキャッシュフローの改善に至るまで、幅広い機能を提供しています。JCBは、「AI与信審査モデル」の導入企業の第一弾に位置づけられ、これによりより多くの中小企業が効率的な資金管理を行うことが期待されています。
自動化された融資申請プロセス
新たに導入された「AI与信審査モデル」は、ユーザーがCashmapに連携させた銀行口座の情報をもとに、自動的にオリコの融資貸付条件を算出して提示します。この仕組みでは、一般的な融資申請では必要とされる決算書の提出が原則不要で、ユーザーは提示された条件を基にいつでも融資手続きを行うことができるのです。これにより、特に資金調達が困難な中小企業や個人事業主にとって、非常に便利な手段となるでしょう。
中期経営計画における戦略
オリコは、2026年3月期を初年度とする中期経営計画において、「中小企業等への信用供与・生産性向上支援」を戦略の一つに掲げています。金融業界において、与信をテクノロジーの力で強化し、顧客を中心に据えた事業モデルへの転換を目指しています。「与信 X テクノロジー」をテーマに、新しい金融シーンの構築を目指すオリコは、今後もこのような革新的なサービスを通じて中小企業や個人事業主の抱える課題を解決し、企業価値や社会価値の向上に努める姿勢を示しています。
このように、オリコが取り組むAIを活用したオンラインレンディングサービスは、中小企業や個人事業主に新たな資金調達の選択肢を提供するものとなるでしょう。今後の展開に注目です。