インド・ムンバイの中学生とXR教育プログラム
2024年9月10日、インド・ムンバイの「Mumbai Public School - ICSE」で行われた特別なXR教育プログラムが注目を集めています。このプログラムは、株式会社C作業場と慶應義塾大学日印研究ラボの協力の下、未来のクリーンエネルギーをテーマにしたものです。参加したのは、地元の中学生たちで、最先端のVR(バーチャルリアリティ)技術を体験しながら環境問題に対する理解を深めることを目指しました。
未来のエネルギーステーション創造
プログラムのタイトルは「Let's create the energy stations of the future.」。これは、SDGs目標の一つである「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」をテーマにした学びの場なのです。特にXR技術を導入し、AR(拡張現実)とVRの違いを学生たちが体感し、独自のアイデアに基づいた未来のエネルギーシステムを構築するプロセスが展開されました。
参加者は、プログラミングの知識がなくても簡単にVRシーンを作成できる「STYLY」というプラットフォームを利用しました。このツールを使って生徒たちは、実際には実現不可能な独特なクリーンエネルギーの概念を具現化することができたのです。実際に作成されたシーンは、クラスメイトたちにプレゼンテーションを通じて発表され、さらにこのプロジェクトの成果は世界に向けて公開されることになりました。
プログラムの成果
昨年、インド・デリーで初めて実施されたこのプログラムでは、若者たちがテクノロジーを活用して環境課題の解決策を考える貴重な機会となりました。そして、今回のムンバイでの実施でも、生徒たちは三次元空間を活用し、自らのクリーンエネルギーのビジョンを生み出しました。見せてくれた彼らの創造力と情熱は、持続可能な未来への大きな可能性を示すものでした。
慶應義塾大学日印研究ラボ
慶應義塾大学日印研究ラボ(India Japan Lab)は、日本とインドの架け橋となる研究を推進し、教育分野での連携を深める役割を担っています。今回のプログラムもその理念に基づき、未来のリーダーを育成することを目的としています。この取り組みを通じて、学生たちは新たな視野を広げ、共に未来を築く力を培うことが期待されています。
会社概要
活用した株式会社C作業場は、東京都新宿区でコワーキングスペースを運営し、XR技術を活用した教育プログラムを提供しています。代表取締役の高根佐知子は、XR教育の専門家として本プログラムに取り組んでいます。そして、これからも意欲のある若者たちとともに、未来の技術と環境問題に対して取り組んでいくことでしょう。
このように、ムンバイで行われたXR教育プログラムは、次世代を担う若者たちに大きな影響を与えることが期待されています。この取り組みが広がり、クリーンエネルギーのアイデアが実現していくことに期待しましょう。