歯科衛生士教育拠点
2020-09-30 10:30:01
中部地方初の歯科衛生士教育拠点が開設、復職支援で地域医療を強化
中部地方初の歯科衛生士リカレント研修センターが開設
ついに中部地方に、歯科衛生士不足を解消するための重要な拠点、「歯科衛生士リカレント研修センター」が開設されました。2020年10月1日から稼働を開始し、このセンターは厚生労働省から委託を受け、地域の医療現場を支える目的で設立されています。現在、多くの歯科衛生士が未就業状態にあり、特に約15万人が資格を持ちながらも職場から離れているという深刻な問題があります。
この状況を改善するために、愛知学院大学が中心となり、研修センターを設立。その目的は、未就業者の復職を支援し、地域の歯科医療を強化することです。本研修センターでは、歯科衛生士としてのスキルを身につけるだけでなく、社会人教育や生涯学習の場を提供します。
歯科衛生士不足の現状
厚生労働省のデータによれば、約13万2,629人が就業している一方、名簿登録者は28万3,032人に達しています。この歯科衛生士不足の問題は、今や慢性的な状態にあり、地域の健康維持や医療の質に影響を及ぼしています。蓄積された経験や資格を持ちつつ、働く場が見つからない歯科衛生士たちの復職を図ることが、センター設立の大きな目的の一つです。
研修プログラムの詳細
新たに開設された「歯科衛生士リカレント研修センター」では、2020年度第1期復職・現役研修プログラムが提供されます。募集受付は10月1日から30日までの期間で、定員は30名。応募資格は、歯科衛生士の資格を持ち、通学可能な人であれば誰でも応募可能です。
研修は、2020年12月3日から2021年3月7日まで行われ、受講内容には8~10回の講義が含まれます。さらに、実習も行われる予定です。研修は原則無料ですが、一部の実費負担が生じる場合があります。
地域医療へ貢献
この研修制度は、様々なライフスタイルや状況に応じた職場復帰を目指す方、また医療現場に不安を抱える新人向けにも設計されています。社会に貢献するための研修を受けることで、多くの方がこの機会を見逃さずに新しいキャリアを築くことが期待されます。
シンポジウムのお知らせ
センターの開設を祝し、愛知県歯科医師会が主催するシンポジウムが開催され、愛知学院大学の学長補佐の高阪利美教授が基調講演を行います。このシンポジウムは2020年10月1日13時より、愛知県歯科医師会館で行われます。地域の医療への理解を深める良い機会として、多くの方の参加が期待されます。
まとめ
「歯科衛生士リカレント研修センター」は、慢性的な歯科衛生士不足の解決へ向けて第一歩を踏み出しました。地域社会の健康維持と医療の質向上に貢献するため、今後の活動にも注目していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
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愛知学院大学
- 住所
- 愛知県日進市岩崎町12
- 電話番号
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0561-73-1111