心の手紙コンテスト
2025-02-18 13:06:18

亡くなった大切な人への想いを綴る手紙コンテスト、金賞作品を発表

亡き人への想いを込めた手紙の重要性



2024年4月、大田区に本社を置く株式会社くらしの友が主催する第17回「つたえたい、心の手紙」コンテストの入選作品が発表されました。このコンテストは、故人に宛てた手紙を書くことを通じて、悲しみを乗り越えるきっかけを提供することを目的に行われています。これまでの参加者は全国各地から775作品を寄せ、その数は累計で18,000通を超えました。

コンテストの経緯とテーマ



このコンテストは2008年に始まり、毎年開催されています。テーマは「亡くなられた大切な人への手紙」であり、日々の生活の中で故人と過ごした時間を思い出しながら、心の奥底から伝えたい言葉を綴る機会として重宝されています。多くの人が心の拠り所としてこの企画を利用し、家族や友人、愛する人を偲ぶ場を持つことの重要性が強調されています。

今年の金賞は、神奈川県に住む高橋萌香さんの作品『振り袖姿の私を見て大泣きしたおばあちゃんへ』に決まりました。この作品では、成人式の晴れ着姿を見た祖母が言葉を失って涙を流していた思い出が描かれています。高橋さんは、祖母が生涯を通じて直面していた苦難に思いを馳せつつも、愛してくれたことへの感謝の気持ちを伝えています。

審査員のコメント



審査員たちは、高橋さんの作品が祖母との深い絆を表現している点を高く評価しました。故人への感謝の気持ちや、喪失の悲しみを乗り越えようとする前向きな姿勢が作品に見えるため、多くの人に共感を呼ぶ作品だったと語っています。今回のコンテストは、幅広い年代の応募者からの作品が集まり、若者から高齢者まで、多くの人が自らの想いを手紙として表現する場として機能していることも感じられたそうです。

入選作品の見るべきポイント



その他の入選作品には、世代を超えた愛情や感謝の言葉が盛り込まれています。特に、8歳の女の子から91歳のおばあさんまで、多様な年齢層の感情が反映されており、手紙の形を借りて語られるストーリーには心を打たれます。具体的な内容や思い出が色濃く表現されることで、手紙の力強さ、そして大切な人を想う気持ちがより一層伝わってきます。

公開予定と今後の取り組み



さらに、入選作品は小冊子としてまとめられ、2025年5月から抽選で1,500名に配布される予定です。また、3月下旬からは公式Webサイトで金賞と銀賞の作品全文が公開されるとのことです。人々の心に響く手紙の力をより多くの人に知ってもらい、故人への想いを手紙として表現することがより一般化することが期待されています。

このように、悲しみの中でも感謝の気持ちを忘れず、手紙を書くことがどれほど人の心に影響を与えるかを、私たちに教えてくれる「つたえたい、心の手紙」コンテスト。今年の金賞作品を通じて、大切な人たちとの記憶を振り返り、気持ちを伝える素晴らしさを改めて考えさせられます。心の中の言葉を形にして、未来に向かう一歩を踏み出す、そのきっかけがこのコンテストで広がっていくことを願っています。


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会社情報

会社名
株式会社くらしの友
住所
東京都大田区西蒲田8-2-12
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