冬眠小説の新刊
2025-02-28 15:53:24

パク・ソルメの新たな冬眠小説集『影犬は時間の約束を破らない』が登場

韓国の作家・パク・ソルメの新たな作品、『影犬は時間の約束を破らない』



新たな治療法として注目されている「冬眠」をテーマにした連作小説集、パク・ソルメの『影犬は時間の約束を破らない』が2025年2月27日に発売される。この作品は、現代社会に疲れた人々に癒しを提供することを目的としている。また、日本語版は韓国で発表された作品と新たに書き下ろされた作品の両方を収録したオリジナル版となっている。

著者のパク・ソルメは、2009年にデビューを果たした韓国の作家であり、その作品は文学界で高い評価を受けている。特に『もう死んでいる十二人の女たちと』など、日本の読者にも馴染み深い作品を生み出しており、強烈な感動や緻密な言語表現で知られている。

冬眠を巡る物語の舞台



本書は、ソウル、釜山、沖縄、旭川など、日本と韓国を舞台に展開する物語で構成されている。眠る者とその眠りを見守る者たち、さらに犬たちが人々を外の世界へと導くというストーリーは、現代社会に生きる私たちにとっての「生き方」を問いかけるものとなっている。特に、治療法としての冬眠が普及した世界では、休むことの大切さが強調される。

収録される作品の一つ、「水泳する人」は、韓国に先んじて日本で発表された。この作品には、日常の中で目にすることができる心の動きや感情が丁寧に描かれており、読者に深い共感を呼び起こすことでしょう。また、最終編の「旭川にて」は日本語版のために書き下ろされており、日本の読者に向けた特別なメッセージも込められている。

パク・ソルメの魅力



パク・ソルメの文学的スタイルは、独特の語り口によって広く知られている。彼女の作品は、読者に強い感情的影響を与え、普段の生活に目新しい視点を提供してくれる。『影犬は時間の約束を破らない』も、彼女特有の言葉の使い方や物語の構成によって、多くの読者に新たな発見をもたらすだろう。

この作品の発売を通じて、パク・ソルメが描く「冬眠」とは何か、その深い意義について考えさせられる機会が提供される。現代社会を生きる私たちが、いかにして休むことを忘れないようにできるのかを改めて考えるための作品として、多くの方に読まれることを期待したい。

書籍情報



本書の仕様は46判/仮フランス装で、全192ページにわたり展開される。定価は税抜き2,500円(税込み2,750円)。ISBNコードは978-4-309-20919-7で、デザインは森敬太氏が手掛ける。また、装画はカノウミナコ氏によるもの。

韓国文学が今、世界中で注目される中、パク・ソルメの最新作『影犬は時間の約束を破らない』にぜひ注目してほしい。心を癒す冬眠の物語に、誰もが共鳴することだろう。


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会社情報

会社名
河出書房新社
住所
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201

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