生成AIアプリ開発を効率化！エンジニア向けツール「Teammate Lang」正式リリース

生成AIアプリ開発の効率化を実現する「Teammate Lang」正式リリース

2023年12月20日、生成AIアプリ開発・運用を効率化するエンジニア向けツール「Teammate Lang」が正式リリースされました。11月29日からのパブリックプレビューを経て、ユーザーからのフィードバックを反映したアップデートが実施されています。

「Teammate Lang」は、生成AIアプリ開発における様々な課題を解決するオールインワンソリューションです。新規開発はもちろん、既存サービスへの生成AI導入にも対応しており、開発スピード、生産性向上、アプリの質・セキュリティ向上、リリース後の分析・改善効率化までをサポート。LLMアプリ開発・運用全体のROI向上に貢献します。

新機能・制度

今回の正式リリースでは、以下の4つの新機能・制度が追加されました。

1. レシピテンプレートストアの公開

AIアプリのプロンプト・チェーン作成を効率化する「レシピテンプレートストア」が公開されました。多様なテンプレートが用意されており、音声による会話・要約、画像認識、画像生成といった一般的な用途から、メール下書き作成、画像付きブログ作成、OCR、SQLコンストラクタといった業務用途まで、幅広いニーズに対応する全24種類のレシピが利用可能です。今後も、ユーザーの要望に応じてレシピを追加していく予定です。

2. アナリティクス機能の拡充

AIアプリやプロンプトの改善に役立つアナリティクス機能が拡充されました。入力内容のトピック・カテゴリの自動判定機能、感情・緊急度・入力意図などの言語分析機能が追加され、ユーザーの反応や問い合わせ動向を詳細に分析できます。これにより、「特定のトピックへのネガティブな反応」「特定の情報提供によるポジティブな感情の変化」「問い合わせ増加分野の特定」「データ不足分野の特定」といったインサイトが得られ、サービス改善やAIロジックの改善に役立ちます。さらに、データの外部連携・エクスポートにも対応し、マーケティング施策への活用も可能です。

3. セキュリティ・コンプライアンス対策の強化

プロンプトに対するセキュリティ・コンプライアンスリスクのチェック機能が実装されました。EU AI規制法への準拠チェックや、最新の生成AIハッキング技術に対する脆弱性評価を行う「AIレッドチーム機能」を搭載。アプリの公開前はもちろん、公開後も継続的なリスクチェックにより、セキュリティ対策を強化できます。また、ユーザー入力やAI出力ログの自動スキャンによるリスク検知機能も追加され、早期の問題発見に貢献します。PII（個人情報）や悪意のある入力に対するフラグを用いたデータ管理も強化され、安全なAI開発を支援します。

4. Teammate AI Partnersの開始

生成AIアプリ開発を委託できるパートナー制度「Teammate AI Partners」を開始しました。社内に開発人材がいない、サポートが必要、既存サービスへのAPI連携を希望するユーザーは、この制度を通じて最適な開発パートナーを見つけることができます。パートナー登録者には、案件紹介、レベニューシェア、手厚いサポート、Teammate Langの無料利用権が提供されます。

今後の展開

「Teammate Lang」は、ユーザーからのフィードバックを継続的に反映し、機能・テンプレートの拡充を進めていきます。また、生成AIアプリ開発における活用事例を発信することで、市場拡大にも貢献していく予定です。開発元のTeammate Pte. Ltd.は、「Teammate Lang」の開発基盤を活かし、オルタナティブ・ワークフォースAGI「Teammate」の開発も進めています。「Teammate」は、人間の仕事を代替し、プロジェクト推進を自律的に行うAIサービスを目指しています。多国籍チームの構築や資金調達も進め、開発速度の向上を目指しています。