東京工芸大学が手がける留学生支援制度
概要
神奈川県厚木市に位置する東京工芸大学工学部は、日本のエンジニア不足を解消するために2026年度から外国人留学生を対象とした「留学生サポート制度」を開始します。この制度は、入学初年度に77万円から97万円の経済的支援を提供し、日本でエンジニアとしてキャリアを構築する留学生を育成することを目的としています。
留学生サポート制度の詳細
この制度では、入学時の授業料減免や毎月の住居費の支援が受けられます。さらに、特に優れた成績で入学試験を通過した留学生には、入学金の減免等が用意されています。留学生は、大学入学から教育、就職に至るまでの一連のプロセスをサポートされることとなります。これにより、日本企業にスムーズに就職できるような環境が整えられています。
日本語と地域との交流
日本では、エンジニア不足に加え、外国人労働者がコミュニケーション能力の面で壁に直面することが多いのが現状です。日本語が不自由なために就職先を探す際に難航する留学生も少なくありません。そこで、東京工芸大学工学部では、留学生が地域社会とより良い関係を築けるよう、「つうおん(通学+オンデマンド授業)」という新たな学習形式を活用します。これにより、留学生は日本の文化や社会によりスムーズに適応できるようになります。
つうおんの利点
「つうおん」のシステムでは、週3日の対面授業と週2日のオンデマンド授業を組み合わせたカリキュラムが採用されます。オンデマンド授業により、留学生は自分のペースで学べるため、日本語のスキルを向上させながら大学の単位を取得することができます。また、この制度を利用すれば、地域コミュニティに関する課外授業や研究活動にも参加でき、さらに社会経験を積むことが可能です。
学修支援センターの活用
東京工芸大学には「学修支援センター」が設置されており、留学生が日常生活や学業で日本語に不安を抱えている際にサポートを提供します。これは、日々の課題や就職活動時の履歴書作成などで利用できる、日本語の添削サービスです。これにより、留学生は安心して学業に励むことができ、即戦力として日本企業に就職できるようになります。
カリキュラムアドバイザーの支援
さらに、入学時から学生一人一人に添付されるカリキュラムアドバイザーが存在し、留学生が日本の教育システムに不安を感じずに学べるよう寄り添います。就職活動においては、卒業研究の指導教員が中心となり、日本企業への就職を目指した具体的な支援が行われます。
まとめ
東京工芸大学では、留学生が安心して4年間学び、日本企業で活躍できるよう、多岐にわたる支援を行っています。この「留学生サポート制度」や「つうおん」に関する詳細は、受験生サイトやオープンキャンパスで直接知ることができます。また、このような取り組みにより、日本におけるエンジニア不足が少しでも解消されることが期待されます。
参考リンク