JR東日本の取り組み
JR東日本は、利用客と列車との接触や線路への転落事故を未然に防ぐため、2031年度末を目途に東京圏でのホームドア導入を進めています。この施策の一環として、新たに開発した「スリットフレームホームドア」の導入が決定し、2024年度下期に従来型ホームドアの後継機として採用されることとなりました。
スリットフレームホームドアの特長
安全性の向上と施工性の改善
新型のスリットフレームホームドアは、従来型と同様の形状を持ちながら、風を抜けるスリット構造を取り入れています。この設計により、ホームやホームドア支持部への風圧影響が約40%軽減されるため、設置工事を簡素化でき、安全性も維持されます。また、据付構造や制御システムは従来型との互換性が持たされており、これによって導入が効率的に行えるのも大きなポイントです。
保守性の向上
スリットフレームホームドアは新たに採用された部品や機構により、メンテナンス性が向上しています。その結果、保守作業の効率化や周期の延長が期待され、メンテナンスにかかるコストも削減できるでしょう。これにより、長期間にわたって安定した性能を発揮できることが見込まれています。
設置予定駅
スリットフレームホームドアは、2024年度に南武線の分倍河原駅(1・2番線)および登戸駅(2番線)に導入される予定です。以降も順次、他の駅でも導入が予定されています。具体的な使用開始時期は、決まり次第、各駅のポスターでお知らせする予定です。
まとめ
JR東日本のスリットフレームホームドア導入は、安全な駅環境の構築に向けた重要な一歩です。新型ホームドアにより、安全性が向上しつつ、施工やメンテナンスの効率も改善されることで、利用者にとってより快適な移動の手助けとなるでしょう。今後もJR東日本は、さらなる安全な駅ホームの実現に向けて努力していく姿勢を示しています。