IDホールディングスとブロードバンドセキュリティ、資本業務提携でサイバーセキュリティ事業を強化
株式会社IDホールディングス(以下、IDHD)と株式会社ブロードバンドセキュリティ(以下、BBSec)は、2024年11月14日、資本業務提携契約を締結することで合意しました。この提携により、両社はそれぞれの強みを活かし、日本のサイバーセキュリティ業界における新たなリーダーシップを目指します。
高まるサイバーセキュリティニーズと人材不足
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進やAI技術の普及により、企業を取り巻くサイバーセキュリティの脅威はますます高度化・複雑化しています。働き方の多様化も相まって、企業のセキュリティニーズはかつてないほど高まっています。しかし、それと同時に、高度なスキルを持つセキュリティエンジニアの不足は深刻な問題となっています。この人材需給のミスマッチは、日本のサイバーセキュリティ対策を阻む大きな障壁となっています。
両社の強みを融合した総合的なサービス提供
IDHDは、金融機関や製造業など大手企業を中心に、CSIRT支援やソリューション導入、OTセキュリティなどを強みとする企業です。長年の経験と実績から培われた深い顧客理解と高い技術力を有しています。一方、BBSecは、セキュリティ監査や脆弱性診断、ペネトレーションテスト、デジタルフォレンジックなど、幅広いセキュリティサービスを提供する企業として知られています。特に、金融機関や製造業向けのサプライチェーンに特化したコンサルティングサービスには定評があります。
今回の提携によって、IDHDの顧客基盤とシステムに関する深い知見、そしてBBSecの先進的なセキュリティ技術と専門性が融合します。これにより、顧客企業は、より包括的で高度なサイバーセキュリティサービスをワンストップで受けられるようになります。具体的には、脆弱性診断からインシデント対応、SOC運用まで、あらゆるニーズに対応可能な体制が構築されます。
提携による具体的な取り組み
両社は、以下の取り組みを通じて、更なる事業拡大を目指します。
セキュリティ課題解決型ソリューションの提供: BBSecの脆弱性診断やペネトレーションテストなどのソリューションと、IDHDのCSIRT支援や構築ソリューションを組み合わせ、顧客企業の課題解決に貢献します。
セキュリティ関連ソリューションの導入と保守サービスの提供: 両社のソリューションを相互に提供することで、顧客企業はより幅広い選択肢から最適なサービスを選択できるようになります。
総合セキュリティサービスの提供: マルチクラウド運用保守サポートセンターとSOCを連携させたリモートセキュリティ運用を実現し、DevSecOpsやAIなどの最新技術を活用した新たなサービス開発にも取り組む予定です。
その他ビジネス機会の創出: サイバーセキュリティにとどまらず、両社のIT関連サービスを相互に提案することで、新たなビジネスチャンスの創出を目指します。
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人事交流と共同プロジェクト: 人材交流や共同プロジェクトを通じて、技術力向上と共創を促進します。
未来への展望
この資本業務提携は、単なる企業同士の連携を超え、日本のサイバーセキュリティ業界全体の発展に貢献するものです。両社は、高度な技術力と豊富な経験を活かし、顧客企業のビジネスを守るための強固なサポート体制を構築することで、「便利で安全なネットワーク社会の創造」に大きく貢献していくでしょう。 IDHDの「Waku-Wakuする未来創り」という企業理念のもと、この提携が日本のサイバーセキュリティの未来を明るく照らすものと期待されます。