2025年の住宅リノベーションにおける最新トレンドをゼロリノベが予測
2024年の住宅リノベーション事例を元に、株式会社groove agentが運営するゼロリノベは、2025年のトレンドを発表しました。同社は「大人を自由にする住まい」というコンセプトで、リノベーション設計や施工を行っています。今回の発表は、同社のHPにアクセスしたユーザーのデータをもとに、人気事例のランキングを交えて解説しています。
2024年の人気事例ベスト10
ゼロリノベにおける2024年の施工事例年間アクセスランキングは以下の通りです。
1. 推し入れのある家
2. 【最優秀賞受賞】Renovation of the year「家具美術館な家」
3. 【最優秀賞受賞】Renovation of the year「アウトラインの行方」
4. 回遊とくつろぎ
5. 観るを楽しむ、猫と植物との暮らし。
6. 招待する家
7. 額縁のある住まい
8. Calm + Easy
9. この先もつづく日常に根ざした家
10. 【社員宅】家族の時間を記憶する家
人気事例に共通するトレンド
人気事例には以下のような共通したトレンド要素が見られました。
1. 推し活や趣味に特化したディスプレイ空間
「推し入れのある家」は、夫婦それぞれの趣味を尊重し、個別に空間を設けた事例です。趣味を自然に隠せる収納棚も設計されており、SNSでは多くの反響があります。
観葉植物やデザイナーズ家具を楽しく飾ることで、「ハレ」の要素を住まいに取り入れるニーズが高まっています。
2. 経済的で機能性重視のシンプルな住まい
「経済性」と「機能性」を重視したシンプルな住まいが人気で、特に共働き世帯の増加による「家事ラク」ニーズが顕著です。可変性が高く無駄のない間取りがファミリー世帯に支持されています。
3. 来客動線の重要性
来客用の動線とプライベート動線を分けた設計への需要も高まっています。ゲストを招くための広々としたLDKや、パーティーを演出するキッチンのデザイン性が重視される一方で、プライバシーとのバランスが考慮された間取りが求められています。
2024年総評と2025年のトレンド予測
ゼロリノベの取締役、一級建築士の西村は、2024年が住宅価格高騰の影響でリノベーションの規模が二極化したことを指摘しました。2025年には築25年以上の物件が増え、新築の競争はさらに厳しくなると予想されています。
デザイン面でのトレンド
2024年のトレンドとして、材料選びや装飾的なデザインが注目されました。ウッドショックの影響で木材の代替としてタイル材が人気に。また、住まいに「ハレ」の要素を求める傾向から、装飾的な意匠が増加しています。
開放的なワークスペースの需要
在宅勤務が定着した現在、LDKに面した開放的なワークスペースへの要望が高まってきています。書斎に滞留するのではなく、家族とコミュニケーションがとりやすい空間を求める声が増えています。
まとめ
ゼロリノベが提唱する2025年の住宅トレンドは、機能性と趣味を両立させ、自分らしさを表現できる住まいを目指しています。今後もリノベーションデザインは多様化し、個々のニーズに対応した提案が期待されます。