旭化成ファーマとインターネットインフィニティーが骨粗鬆症対策の啓発活動を開始

旭化成ファーマとインターネットインフィニティーによる骨粗鬆症啓発活動

旭化成ファーマ株式会社（本社：東京都千代田区）と株式会社インターネットインフィニティー（同本社）は、2025年3月末より、全国のケアマネジャーを介して骨粗鬆症の診断及び治療を促進するための新たな啓発活動を始めることを発表しました。高齢化が進む中、骨粗鬆症の患者は年々増加しており、特に80歳代では半数がこの疾患に罹っていると言われています。

骨粗鬆症の現状とその課題

骨粗鬆症は、骨密度の低下により骨折のリスクが高まる疾患ですが、その治療には食事や運動だけでなく、薬物治療の継続が不可欠です。しかし、実際の治療を受けている人はまだ少なく、開始しても継続できないケースが多いことが指摘されています。特に、自宅で介護を受けている高齢者は、骨折予防に努めているケアマネジャーのサポートを受けていますが、骨粗鬆症に関する知識が十分ではないとの報告もあります。

新たな啓発活動の内容

この課題を受けて、旭化成ファーマの医学的視点とインターネットインフィニティーの介護支援事業者とのネットワークを融合させ、啓発活動を実施することにしました。具体的には、ケアマネジャー向けの研修キットやリーフレットを全国に配布し、彼らを通じて利用者の病気理解を促進します。

研修キットとリーフレットの内容

研修キットには、専門医による解説動画や学習用スライドが含まれており、居宅介護支援事業所では定期的に開催される研修や勉強会で活用することができます。また、脊椎椎体骨折の既往や疑いのある利用者向けに、状況に応じたリーフレットを作成し、ケアマネジャーが利用者に合わせて提供できるようにしています。

この活動を通じて、骨粗鬆症の薬物療法を行うことが望ましい利用者が、早期に治療の機会を得られることを期待しています。今後、両社は他の施策の検討やケアマネジャー向けのセミナーも計画しており、医療と介護の連携を強化し、地域における骨粗鬆症対策を進めていく考えです。

旭化成ファーマについて

旭化成ファーマは、ヘルスケア分野で活動する企業であり、「いのちに寄り添う」ことをミッションとしています。特に免疫や希少疾患に関連する新薬の開発に力を入れており、患者の生活の質を向上させるための取り組みを行っています。詳しくは公式ウェブサイトをご覧ください。

インターネットインフィニティーについて

一方、インターネットインフィニティーは、全国のケアマネジャー10万人が登録する「ケアマネジメント・オンライン」やリハビリ型デイサービス「レコードブック」を展開し、健康寿命の延伸に向けた様々なサービスを提供しています。2018年からはメディカル事業を開始し、製薬会社などと協力して課題解決に取り組んでいます。詳細はこちらをご確認ください。

この新たな啓発活動が、骨粗鬆症に対する理解と治療を広め、高齢者の健康維持につながることを期待しています。