京都外国語大学(所在地:京都市右京区)では、2025年10月27日(月)に、特別講義「多言語・多文化の医療現場で働くということ~“わかる”ことが命を支える~」が開催されます。今回の講義には、りんくう総合医療センター 健康管理センター長であり、国際医療広報センター長を務める南谷かおり先生が登壇します。
この特別講義は、ハロウィン特別企画の一環として設けられ、医療通訳に興味がある方や外国語学習者にとっても貴重な学びの機会となります。事前の予約は不要で、参加費も無料ですので、多くの方々の参加が期待されます。実際に医療現場で起こっている多言語・多文化の課題を理解するうえで、参加者にとって非常に貴重な経験となるでしょう。
南谷かおり先生のプロフィール
南谷かおり先生は1965年に大阪で生まれ、11歳の時にブラジルへ移住しました。現地で医師免許を取得した後、27歳で日本に帰国し、日本語で医学を学び直したのち、31歳で日本の医師免許を取得しました。その後、41歳からは「りんくう総合医療センター」にて外国人患者の支援を始め、医療通訳者やコーディネーターを統括するチームを組織しました。
また、2013年から2019年には大阪大学医学部附属病院国際医療センターの副センター長も兼務し、現在も医療通訳士や日本国際看護師の育成に力を入れています。さらには、厚生労働省や大阪府の様々な委員会にも積極的に参加しています。対応言語としてはポルトガル語・スペイン語・英語があり、2023年6月4日の「情熱大陸」にも出演し、その活動が広く知られています。
講演の趣旨
病気や怪我で医療機関に行く際、言葉の壁は患者にとって不安材料となります。これは日本に住む外国人患者にとっても同様です。この特別講義では、南谷かおり先生が多言語・多文化の医療現場における言葉の壁を乗り越えていかに患者の命を支えているかについて詳しくお話しいただきます。外国人患者の治療環境を改善するためのヒントが得られるでしょう。
ご参加にあたって
開催場所は京都外国語大学171教室(京都府京都市右京区西院笠目町6)であり、駐車場はなく、公共交通機関の利用を推奨しています。近隣の有料駐車場を利用する場合は、事前に調べることをお勧めします。
この特別講義を通じて、多文化共生や医療通訳の重要性を再認識し、相互理解を深めるきっかけを作りましょう。皆様のご参加をお待ちしております。