阿波すず香のブッセが新発売
徳島県名西郡石井町にある模擬会社、徳島農大そらそうじゃが、地元の生産者と連携して新しいスイーツ『阿波すず香のブッセ』を発表しました。この商品は、県が誇る香酸柑橘「阿波すず香」を使用しており、12月1日より徳島県内で販売が開始されます。
徳島農大そらそうじゃとは
徳島農大そらそうじゃは、徳島県立農林水産総合技術支援センター農業大学校の学生が運営する模擬会社です。学生たちは農産物の栽培だけでなく、加工や流通にも携わり、実践的なビジネスを学んでいます。この取り組みによって、地域の特産品を活かした商品開発に力を入れています。
阿波すず香について
香酸柑橘「阿波すず香」は、すだちとゆずの交配種で、2017年に徳島県が新たに品種登録しました。その果肉は肉厚で、まろやかな酸味と爽やかな香りが楽しめる一品です。しかし、その知名度はまだ低く、現在では希少な品種として一部地域でのみ栽培されています。
本商品開発にあたり、徳島農大の6次産業ビジネスコースの学生たちは、阿波すず香の栽培技術や用途開発について研究し、その特性を生かした商品開発に励んできました。特に、この柑橘がスイーツに最適であることが判明し、新たな商品への道筋が見えてきました。
『阿波すず香のブッセ』の特徴
今回のスイーツ『阿波すず香のブッセ』は、県産の阿波すず香の果汁と完熟した果皮を使い、クリームチーズを加えることで、爽やかさと深みのあるフィリングを実現しています。外側はふんわりとしたブッセ生地であり、その中に甘さと酸味が調和した絶品の味わいが詰まっています。ひと口頬張ると、阿波すず香の香りが広がり、上品な余韵が楽しめます。
販売情報
この商品は、徳島県内のハレルヤスイーツキッチンの各店舗や徳島空港内で購入可能です。価格は、1個180円(税抜)または5個入り1,000円(税抜)となっており、手頃な価格で皆様にご提供されます。
インバウンド向けの展開
また、今後はインバウンド需要を見込んで、阿波すず香の特性が注目される中、試食イベントを通じて国内外の方々にこの新商品をPRする予定です。特に、ゆず商品が人気のある海外のお客様にもぜひ味わっていただきたいです。
徳島県立農業大学校の説明
徳島県立農業大学校は、未来の農業を支える人材を育成するため、実践的なカリキュラムが段階的に設けられています。学生は農業生産技術や経営スキルを学び、地域産業に貢献する人材を目指しています。特に「6次産業ビジネスコース」では、地域の特産品を生かした商品開発が重点的に行われています。
株式会社ハレルヤについて
徳島県内で設立された株式会社ハレルヤは、地元の特産品を使用した菓子の製造に力をいれており、代表作の「金長まんじゅう」などが広く知られています。毎年徳島農大の学生をインターン生として受け入れ、今回の『阿波すず香のブッセ』の共同開発に至りました。地域の特産品を活かした新しいスイーツの誕生に、ぜひご期待ください。