Jupiterプロジェクト
2018-04-17 10:00:43

AIとブロックチェーン技術を駆使した日本初のセキュリティプロジェクト「Jupiterプロジェクト」の概要

日本初の産学官連携による「Jupiterプロジェクト」



2018年4月12日、日本の新たなサイバーセキュリティの取り組みとして「Jupiterプロジェクト」のプレス向け説明会が開催されました。このプロジェクトは、産学官の協力を基に、AIとブロックチェーン技術を駆使してサイバーセキュリティの課題解決に挑むものです。

背景と目的



現在、世界的にサイバーセキュリティが大きな課題となっています。特に、米中間のサイバー戦争の影響が顕著であり、国家の安全保障を確保するため、さらなる取り組みが求められています。また、産業革命や情報革命に続く「第4の波」としての技術革新が進行中ですが、日本はこれらの分野で遅れを取っているのが現状です。

プロジェクトリーダーの松田学氏は、この状況を打破するために「Jupiterプロジェクト」を立ち上げ、仮想通貨流出問題を受け、仮想通貨とそのセキュリティの強化に向けた具体的なビジョンを示しました。これにより、日本国内外における仮想通貨への信頼を回復し、新たな価値基準を確立することを目指しています。

AIとブロックチェーン技術



Jupiterプロジェクトは、AIとブロックチェーンを融合させることにより、情報漏洩を防ぐための新しい技術を開発します。昨今の調査によれば、情報漏洩の90%以上がヒューマンエラーによるものとされており、AIの導入によって人為的なミスを最小限に抑えることが期待されています。ブロックチェーン技術は、その分散型特性によってデータの改ざんを防ぎ、セキュリティを強化するための重要な要素です。

各国の取り組みと日本の課題



次に、同プロジェクトのエグゼクティブアドバイザーである伊藤秀俊氏が、中国やアメリカなどの他国における暗号通貨ビジネスのプラットフォーム構築について説明しました。特に、中国では公にビットコインが禁止されているにもかかわらず、国家が推進するプロジェクトでブロックチェーン技術が活用されています。これに対し、日本が仮想通貨分野で遅れをとることへの危機感が強調されました。

特別座談会の開催



イベントの最後には、「仮想通貨とそのセキュリティ上の問題点」について特別座談会を実施しました。参加者には、仮想通貨の専門家や実際に取引で被害に遭った方々が招かれ、活発な議論が展開されました。松田氏は、仮想通貨自体の信頼が失われている中、本プロジェクトが新たな信頼を生む重要な機会であると強調しました。

結論



「Jupiterプロジェクト」は、産学官の連携を図りながら日本のサイバーセキュリティの未来を切り拓く挑戦です。今回の発表会で示された新たな取り組みが、仮想通貨市場の健全化に寄与し、日本がこの分野で新たなリーダーシップを発揮することに期待が寄せられています。今後の動向にも注目が必要です。

会社情報

会社名
BOB株式会社
住所
東京都千代田区丸の内2-3-2郵船ビルディング1階
電話番号

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