宇宙ハーブティーの革命！心と体を整える新たな提案

宇宙ハーブティーの誕生

株式会社BISA（福岡市に本社を構える）は、宇宙空間での飲用を視野に入れたハーブティーの開発プロジェクトを始動させました。このプロジェクトは、無重力環境における飲食の新たな可能性を探るものです。無重力状態では、香りや味を適切に感じることが難しく、宇宙飛行士はストレスや睡眠障害、身体的不調に悩まされることが多いと言われています。BISAは、自然由来のハーブの持つ特性を活かし、宇宙飛行士に“心と体を整える時間”を提供することを目的としています。

極限環境での課題

宇宙滞在における多くの問題には、身体機能の低下、ストレス、栄養不足などがあります。また、無重力により嗅覚が鈍くなることも指摘されており、これを「スペースノーズ」と呼びます。限られた環境下でリラックスするための“ひと息”を作ることは容易ではなく、BISAはこれまで築いてきた「整える時間」の精神を、宇宙飛行士にも届けるべく動き始めました。さらに、災害や停電時といった地上の困難な状況にも応用できる可能性を秘めています。

「五感にやさしい、宇宙ハーブティー」

本プロジェクトは、宇宙空間に特化した「五感にやさしいハーブティー」を創出することを目指しています。無重力によって香りを感じにくくなる状態を解決するための設計を考案しています。BISAは、香りが上手く鼻腔に流れ込む設計を重視し、閉鎖環境においても気分をリフレッシュできるような飲み物の開発を進めています。

- レトロネーザル設計：無重力下でも香りが鼻奥に届く特性を持つハーブを使用し、リラックスや気分転換を促進。
- リラックス・鎮静ブレンド：ストレスが溜まりやすい環境でも安全に取り入れられるハーブを使用。
- 栄養素の補充：飲料から容易に栄養素を摂取できるようデザインされています。

BISAの挑戦

BISAは、創業以来「整える時間」を大切にし、種類豊富なハーブティーを提供してきました。この価値は、宇宙飛行士にとっても不可欠であり、香りや温度、味の共有が彼らのコミュニケーションを助ける可能性を秘めています。また、地上では災害時に心を落ち着ける役割を果たすことも期待されています。BISAは、研究によって得た知識を活かし、地上の防災や医療、福祉領域にも貢献していくことを目指しています。

今後の見通し

BISAは、宇宙におけるハーブティーの可能性を広げ、新たなウェルネス体験の実現を目指します。具体的には、JAXA「宇宙日本食」認証の取得を目指し、宇宙での飲用を前提としたハーブティーを開発していく計画です。また、得られた知見を地上のさまざまな状況にも還元し、日常生活から特別な瞬間まで寄り添う存在になることを目標にしています。BISAが提案する“整える時間”が、宇宙と地球の両方で人々に安らぎをもたらすことを願っています。