StripeがAdaptive Pricingを提供開始
Stripeは、顧客が望む現地通貨での決済を可能にする新機能「Adaptive Pricing(自動通貨換算)」の提供を開始しました。この機能は、企業が国際市場に進出する際の重要な要素となるでしょう。
日本企業の国際展開計画
2023年にStripeが実施したデジタル貿易調査によると、79%の日本企業が2025年までに新たな国への販売進出を計画しています。この割合は、全世界平均の66%を上回っており、日本企業の国際進出意欲の高さが見受けられます。彼らにとって最大の懸念は、現地の嗜好に合わせた決済方法の導入です。
Adaptive Pricingの利点
Adaptive Pricingを利用することで、企業は現地の通貨に基づいた価格を提示することができ、顧客の利便性が向上します。これにより、手動での価格設定や変動する為替レートへの対応が不要になり、新しい市場への参入が容易になります。また、価格選択肢に現地通貨を追加した結果、顧客の約90%が現地通貨での購入を選択するというデータも得られています。
世界中の消費者動向
ストライプジャパンの代表取締役ダニエル・へフェルナン氏によれば、「オンラインでの購入は国を越えて行われる傾向が強く、59%の消費者が国境を越えたデジタルサービスを利用しやすいと感じています。これにより、決済体験をローカライズする企業には大きなビジネスチャンスがある」と述べています。実際、Adaptive Pricingを利用した企業は、海外収益が平均で17.8%発生しており、効果的なローカライズが実証されています。
導入方法と対象地域
Stripe CheckoutやStripe Payment Linksを利用しているユーザーは、ダッシュボードから簡単にAdaptive Pricingを有効化できます。新たに導入される国や地域には、日本やシンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、香港などが含まれています。
また、適用される現地通貨も増え、フィリピン、台湾、イスラエル、トルコ、南アフリカなど多岐にわたります。これにより、より多くの企業が国際市場で競争力を保つための手段を得ることができるのです。
Stripeの企業情報
Stripeは、企業向けのファイナンシャルインフラを構築する会社であり、世界中のスタートアップから大企業まで数百万社が同社のプラットフォームを利用しています。今後さらに多くの企業がこの新機能を活用し、国際的な市場での成功を収めることを期待しています。
詳しくは、
Stripeオフィシャルサイトをご覧ください。